What is nestaly
全てのcitypopfunたちへ
皆さんはcitypopと呼ばれる音楽ジャンルを知っていますか。1970年代に日本で作られた都会的なサウンドが特徴的な音楽です。近年YouTube上で日本の古いアニメ映像などと組み合わされた動画が数多く上がり世界的なブームとなっています。現代でもなお作られ続けています。そんな音楽を演奏し、楽しみ、そして自分たちの手で自主制作することが目的のプロジェクトです。
・毎月1回のミーティング
・バンドの結成
・citypopのカバー
・楽曲制作
・メンバーによる各バンドのプロデュース
(バンドそれぞれが他のバンドに対して楽曲を作成、提供すること)
・ライブ
Nestaly is a project which make citypop. We are looking forward to project members.
activity
meeting onece a month
band formation
cover citypop
produce each other members
live
Please to listen our music
nestalyとして制作していきたい音楽を知っていただくためにまずは一聴していだだきたいです。下に設立者が制作した曲の一部を公開しております。参加を検討されている方、興味のある方はぜひお聴きください。Please to check nestaly music.
How to join nestaly
現在メンバーを募集しております。楽器経験の有無は問いません。初心者歓迎、もちろん経験者も歓迎しております。
入会資格
citypopが好きな方
official gmail, twitter ,instagram,上記のどれかからご連絡下さい。入会の詳しいご案内、質問の対応をさせていただきます。
requirement for membership
People who like citypop
please send gmail,DM for twiter and instagram.
what's new
project in Eggs
インディーズ音楽配信サイトEggsにても楽曲をお聴きいただけます。https://eggs.mu/artist/nestaly
Todays citypop
For you 1982 山下達郎より
Spakle 作詞 吉田美奈子 作曲 山下達郎
山下達郎さん、青山純さん、難波弘之さん、伊藤広規さん。それに吉田美奈子さんが作詞で参加というまさに鉄壁の布陣で制作された作品です。中でもspakleを今回は取り上げたいと思います。とにかくこの曲は爽やかの一言に尽きます。特にギターフレーズに注目して頂きたいです。Amaj7とG#m7の繰り返しと、コードは恐ろしく少ないにも関わらず飽きさせないギターのカッティング。秀逸とはまさにこのことです。音数を減らすとチープになったり味気ないものになりがちですが一切そういうったことがなく洗練された軽快なサウンドを奏でます。名人だからこそ出来る技に他なりません。これからの夏になるのにかけて聴きたくなる爽やかなこの一曲、是非聴いてみてください。
Todays citypop 2
SONGS 1975(SUGAR BABE)より
Down town 作詞 伊藤銀次 作曲 山下達郎
Suger babeは山下達郎さん、大貫妙子さん、村松邦男さん、鰐川己久男さん、野口明彦さんによるバンドです。そんな彼らが作ったsuger babe の唯一のアルバムがsongsです。中でもDown townは傑作中の傑作と言っていいでしょう。楽曲全体を通してまず私は「都会的」の三文字を感じます。エレキのメロディー運びにしてもドラムのリズム感にしても気取っていないのにも関わらず品を讃えているように思います。曲全体を通してボーカルにギターがかなり絡む印象が強く、groovyなギターサウンドを堪能できます。サビ前のドラムも心地がいいです。コーラスワークにも注目です。まさにcitypopのお手本のような楽曲ではないでしょうか。
Todays citypop 3
SUNSHOWER 1977 大貫妙子 より
都会 作詞 作曲 大貫妙子
大貫妙子さんに山下達郎さん、坂本龍一さん、細野晴臣さんとかなりのビッグネームアーティストの3人とクリストファー・パーカーさんをドラムに迎え制作された楽曲です。どこかマービン・ゲイを思わせるドラムのリズムと少し憂いのあるようなボーカルが病みつきです。中盤に入るシンセサイザーの音色もどこか艶やかな響きで大都市のもつ魅力を存分に表現しています。どこか憂鬱で満たされない感覚と離れがたい街の陰影とでも言いましょうか、まさにemotinalな曲です。個人的に横に体を揺らしたくなるような曲が好きなのですがこの曲は間違いなく横揺れでリズムを取りたくなる曲の筆頭格です。夜景を見ながら聞けばもうそこはcitypop内にだけ存在する美しい都市が見えて来ますよ。
Todays citypop 4
風街ろまん はっぴいえんど より
風をあつめて 作詞 松本隆 作曲 細野晴臣
日本語ロックの草分け的存在、はっぴいえんどというバンドをご存知でしょうか。
松本隆さん、細野晴臣さん、大滝詠一さん、鈴木茂さんと全員が邦楽史に残るようなアーティスト達により結成されたバンドです。そんなバンドのセカンドアルバムが風街ろまんです。今回はこのアルバムの収録曲の一つである「風をあつめて」に焦点を当てていきます。今まで特集してきた曲とはうって変わってどこか長閑さを讃えた曲です。アコースティックギターに合わせて伸びやかに歌い上げる歌詞。ですが不思議と長閑は長閑でも、田舎の長閑さでは無く避暑地とか別荘があるような都心から少し離れた高級住宅地に漂う長閑さを感じます。おそらく、歌詞がこの長閑さの根幹を成しているのではないでしょうか。松本隆さんの確かな教養から紡ぎ出される美しい文章。歌詞単体だけでも成立しそうなぐらいの美しさと言っても良いでしょう。しかし、細野晴臣さんの作るメロディーによって詩に奥行きと物語性が付加され、良質な文学作品としての魅力とリスナーへある種の理想的な心の故郷を与える魅力という2つの魅力を兼ね備えた作品に仕上がったのではないかと思います。ぜひ、珈琲片手にこの曲を聞いて自分だけの心の故郷を夢想してみてはいかがでしょう。
Todays citypop5
竹内まりや variety より plastic love
昨今のvaperwave、future funkの火付け役、citypopの中で最も有名な曲。それがplasticloveです。プロデュース山下達郎さん、作詞作曲竹内まりやさん、バックコーラスに大貫妙子さん、ドラム青山純さん、ベース伊藤広規さんというこのクレジットだけでも名曲になるべくして作られたと言っても過言ではないでしょう。山下達郎さんのギターカッティングに乗せられて奏でられる魅力的な女性のアンニュイな感じが都会の煌びやかな暮らしにさす影というのか贅沢な憂鬱というのかそういうある種の内面の満たされない感情を見事に引き立てています。コードを見ていってみるとGm7、C7、Am7、Dm7を繰り返すカッティングの心地良さは他に類を見ないほどです。7thのコードが入ることで俗に言うお洒落なサウンドに仕上がっているのだと考えております。皆さん、ぜひお聞きください。
TODAYS CITYPOP 6
山下達郎 SPACY より LOVE SPACE
山下達郎さんがアレンジャーのチャーリーカレロのスコアを徹底的に研究して制作されたアルバム、SPACYよりLOVE SPACE のご紹介です。
爽やかな印象のイントロから心地よいギターバッキング。このような綺麗なサウンドをミドルテンポに乗せて演奏する。もうかカッコ良すぎるの一言です。やはり村上ポンタ秀一さんのドラムだからでしょうか、気持ちよく横に揺れながら聞くことができます。ぜひ休日のお昼に聞いてみてください。日光が差し込みたまに吹く風を浴びながらこの曲を聴くとそれだけで贅沢な休日が完成しますよ。
TODAYS CITYPOP7
大滝 詠一 A LONG VACATION より 君は天然色
作詞 松本隆 作曲 大瀧詠一
松本隆さんがご自身の若くして亡くなった妹を思って作詞したことが有名な曲です。曲自体は終始アコースティックギターやシンセサイザーなどで構成された爽やかなサウンドが特徴的です。それに反して歌詞から漂う哀愁や悲しみ、諦観と言った心情が垣間見れます。このギャップこそこの曲の最大の魅力だと考えます。スローなドラムに乗せて紡がれるメロディーは真夏を静かにさりげなく盛り上げてくれそうです。これから次第に夏めいて来るでしょう。この曲が皆さんの今年の夏を盛り上げてきてくれるでしょう。
TODAYS CITYPOP8
吉田美奈子 LIGHT'N UP より LIGHT'N UP 作詞 作曲 吉田美奈子
ダンサブルなドラムとピッコロ、フルート、アルトサックス、ギターが絡み合い、吉田美奈子さんの伸びやかで透き通った声が光る一曲です。ドラムの四つ打ちを核にfunkテイストのギターフレーズ、アルトサックスのsoloとととても聞き応えがあります。バックの演奏が素晴らしいことがお伝え出来たかと思いますがこの曲がcitypop
の名盤と数えられる最大の要因は吉田美奈子さんのボーカルにあるかと考えます。強弱の付け方、声の伸び、声の響きどれをとっても素晴らしいの一言しか出ません。
この曲のリズムに乗せて踊らない方が難しいほどです。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP9
はっぴいえんど はっぴいえんど より 春よ来い
日本語ロックの夜明けともいうべき名盤はっぴぃえんど、通称ゆでめんですがどれも名曲ぞろいですが、今回は春よ来いを取り上げたいと思います。上京した人が故郷を思いしっとりと歌い上げた一曲ですがエレキギターの歪みのせいかただ故郷に帰りたいということだけを歌っているようにも思えません。後半の歌詞にも出てきますが、上京したからには何か成し遂げとてやろうと言った情熱や若者にしか許されない不安定かつ前向きな気持ちとでもいうのでしょうかそういったものを思わずにはいられません。何かに挑戦している人のある種の応援歌的な側面もあるかと思います。サウンド面で言えば先程も言いましたが歪みではないかと。ロックにありがちな強力でインパクトはあるが芯のないサウンドではなく音の中音域がしっかりと押し出された音に仕上がっているかと思います。それが私に上品という言葉を使わせたのではないか思います。
TODAYS CITYPOP9.5
ナイアガラトライアングルvol.1 より パレード
軽快なキーボードフレーズとギターリフが絡み合い独特の浮遊感のある一曲です。大瀧詠一さん、山下達郎さん、伊藤銀次さんという超豪華メンバーの合作であるナイアガラトライアングルですが、この曲はもともとsuger babeという山下達郎さんを中心とするバンド用に書き下ろされたものであるそうです。山下達郎さんの伸びやなボーカルがトランペットやキーボードの主旋律で支えられていて、いい意味で少し音像の荒い録音がlofiの要素を与えてサウンドを綺麗にまとめています。現代の録音技術に比べて音像がぼやけていることなどもcitypopの魅力かと思います。是非様々な角度からこの曲を楽しんでみてはいかがでしょう。
TODAYS CITYPOP10
松任谷由実 悲しいほどお天気 より 影になって
早いものでもうTODAYS CITYPOPも10回目となりました。インスタ,twitterでも宣伝しておりますがメンバー大募集中でございます。興味のある方質問だけでもどしどし応募dmお待ちしております。
さて今回はcitypopを語る上で欠かせない松任谷由美さんの悲しほどお天気より影になってです。AOR感全開のギターリフとR&Bによくみられる後ろノリのドラムで始まります。これだけですでに体でリズムを取りたくなる音楽なのですがここにコーラスが入り上品に曲を引き締めています。適度に力が抜けたボーカルが乗ることでsoulmusic感が強調されます。松原正樹さんと吉川忠英さん2人の16ビートバッキングはマリーナ・ショウの歌うfeel like making love のデビットT・ウォーカーとラリーカールトンのギターを想起させます。これを都会の夜景を見ながら聞けばそれだけで素敵な自分だけの夜が完成します。贅沢な夜をこの一曲とともにお過ごしください。
TODAYS CITYPOP11
鈴木茂 BAND WAGON より 砂の女
安部工房が書いた同名の小説がありますが今回は曲である砂の女をご紹介します。はっぴいえんどのメンバーにして日本屈指のギタリストの鈴木茂さんの楽曲です。
最初のコーラスエフェクターがよく効いたギターフレーズは,聞くと「あ,砂の女だ」とわかるほどアイコニックなフレーズです。キーボードがギターフレーズの合間に入り込むことで曲に夜の雰囲気を足しています。ファルセットが特徴的なボーカルも味わい深くギターボーカルはついついやりたくなってしまう一曲ではないでしょうか。また,山下達郎さんのカバーもありますのでカッティングに重きをおいた砂の女もお楽しみください。
TODAYS CITYPOP12
山下達郎 GO AHEAD ! より BOMBER
今まではギターに注目したセレクトでしたが今回は趣向を変えてベースが光る一曲をご紹介しようかと思います。king of citypopの名で海外でも知られるようになった日本音楽界の重鎮,山下達郎さんの楽曲であるBOMBERです。冒頭からのスラップベースによるフレーズが特徴的です。コード間の切り替えに見られる粘りが心地よいです。そこに入るギターフレーズも秀逸です。なんといってもベースsoloを聴いていただきたいです。曲のグルーブ感をそのままに自己主張もしっかりとしている演奏かと思います。一言で言うなら品の良いベースと言えるかと思います。極上のスラップベースに酔いしれながら過ごす時間をお楽しみください。
Start to making new piece
この度,当project初の楽曲制作を決定いたしました。多くの方に聴いていただくに相応しい楽曲にしますので楽しみにしていてください。
TODAYS CITYPOP13
山下達郎 CIRCUS TOWN より windy lady
シカゴソウル色全開なsoulナンバー,それがwindy ladyです。デビットTウォーカー,さかいゆうなどの超実力派にカバーされていることからもこの曲がいかに洗練されているかわかるのではないでしょうか。
基本,キーボード,ギター,ベースが絡みながら進行していき管楽器も途中入るといったクラシカルな構造ですが飽きることがありません。ギターコードにしてもボーカルにしても比較的シンプルです。このシンプルさこそ腕があればあるほどこの曲の魅力を引き出すこと由縁なのではないでしょうか。シンプルであるが故に一音一音が重要になりその演奏する人の個性をより引き出すとでも言いましょうか,弾き手の実力で無限に魅力的に響く曲なのだと思います。ぜひオリジナルはもちろん個性豊かなカバーも同時にお楽しみください。
How to enjoy citypop1
今回は曲の紹介ではなく,曲の楽しみ方を提案する企画,How to enjoy citypopをお届けします。不定期でこの企画は続けて行こうかと考えております。
第一回のおすすめの聴き方は一つの楽器に注目して聴くということです。全体を俯瞰的に聞くことが多いと思いますが,一つの楽器やパートに注目して聞くことでなぜその曲が好きなのかがわかるキッカケになったり,曲を構造的に理解することができるようになります。なんとなくこの曲が好きというのも素敵ですが,あえてそれを明確にするという楽しみ方も乙なものです。玄人みたいな気分になれますよ。
TODAYS CITYPOP14
村田和人 ひとかけらの夏 より 一本の音楽
アグレッシブなエレキでスタートする夏を爽やかに彩ってくれる一曲。それが一本の音楽です。ヴォーカルにハリがありよく響いています。これは自論ですが圧倒的な歌唱力を持つヴォーカリストはその声を聞くだけで体が鳴っていることがわかります。体を文字どうり楽器として使いこなしているのです。村田和人さんもその一人です。リズミカルなバッキングと甘い歌声がクセになる一曲です。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP15
松原みき POCKET PARK より 真夜中のドア〜stay with me
Spotifyバイラルチャートのグローバルチャートで1位を獲得したcitypopの代表曲。それが真夜中のドア~stay with meです。シンセサイザーとコーラスで始まり,後ろノリのドラムとギターのカッティングでcitypop特有のグルーブを作り上げています。透明感と絶妙な強弱のボーカルで都会にいるからこそ感じる憂鬱を表現しています。citypopがworld standardであると証明した名曲をお楽しみください。
TODAYS CITYPOP16
ピッチカート・ファイブ 東京は夜の7時〜the night is still young~ より 東京は夜の7時
今までは70sから80sの曲をメインに紹介してきましたが,本日は90sの曲をご紹介しようかと思います。最近東京事変の浮雲にカバーされたことで記憶に新しい方もいらっしゃるであろう東京は夜の7時です。bpm182とかなりテンポの速い曲です。現代の感覚から言ってもかなり速い部類です。しかしただ勢いに任せて盛り上がっては下がる繰り返すようなことはありません。ボーカルは歌詞によって形成される美しい東京をグルーブ感を持って歌い上げています。時折入るシンセサイザーやメインのメロディーを奏でるキーボードで都会的サウンドに仕上げています。美しいある種のユートピアを東京に投影しているかのような感覚を覚えさせる曲ではないでしょうか。東京にお住まいの方は特に聞いていただきたい。自分の住む都市の知られざる魅力を発見する良い機会になるのではないでしょうか。
HOW TO ENJOY CITYPOP 2
少しずつ好きなミュージシャンの曲を聞いてよりそのミュージシャンの作る音楽を理解したいと思っているそこのあなた!
良い方法をお教えします。そのミュージシャンが影響を受けたというミュージシャンの曲を聞いてみてください。どことなく共通点が見られたり多くの発見があります。それ昨今ディグるというのです。ディグっていきましょう。
TODAYS CITYPOP17
芳野 藤丸 YOSHINO FUJIMAL より who are you
冒頭のカッティングのグルーブ感がたまらない曲をご紹介します。 芳野藤丸さんのwho are youです。 R&Bのようなグルーブ感のカッティングで始まり管楽器が加わることで楽曲をより大人な雰囲気に仕上げています。
伸びの心地いいボーカルとバックのカッティングだけで何回でもループして聴きたいほど高いクオリティーです。ボーカルを中心に様々な楽器が絡むことで聞き手が飽きることもないです。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 18
佐藤博 awakening より you’re my Baby
揺れるシンセサイザーがスローなテンポで奏でられるchillpopmusic。 それがyou’re my Babyです。男性と女性のボーカルが絡み合いながらしっかりと歌い上げています。曲の合間,合間に入るベースが曲にグルーブ感を与えています。上質なグルーブに身を任せてみませんか。ぜひお聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP3
響きを楽しむ
曲を聴く環境はそれぞれだと思いますが,ヘッドホンなどをして曲を聴くことだけに集中してみてください。そうすると普段だと聞き逃していた音が聞こえたり,曲を俯瞰することで曲全体の響きを掴むことができます。
伸びやかだったり迫力の中の繊細な音などに気が付ける絶好の機会となるはずです。ぜひお試しください。
TODAYS CITYPOP 19
山下達郎 IT'S A POPPIN' TIMEより Pink Shadow [ブレッド&バターの楽曲をカバーしたもの]
トランペットと山下達郎さんのギターカッティングの絡みが秀逸な一曲。それがpink shadowです。soulを基本のスタイルとしてそれぞれの楽器がそれぞれバランスを保っているのが素晴らしいです。
また山下達郎さんのボーカルも良い意味で控えめで上品に曲を引き締めていて声も楽器のように全体の調和を考えて調整しているような印象を受けます。ぜひお聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP4
曲の原流を尋ねて
Citypopをより深く楽しむ方法として,好きな曲またはアーティストが影響を受けた音楽を聴いてみることをお勧めします。好きな曲のエッセンスともいうべきものを発見したり自分のそのcitypopに対する理解がより深いものとなっていきます。私の場合はソウルなどのブラックミュージックやdooupといった音楽のスタイルに出会うことが出来ました。今ではそのジャンルを好んで聴くぐらいです。ご自身のお好きな曲の深い理解のために知らない音楽を尋ねるというのもなかなか乙なものですよ。
TODAYS CITYPOP20
竹内まりや variety より マージービートで唄わせて
どこか懐かしさを讃えたドラムのビートとギターサウンドが印象的な曲です。バックコーラスが楽器としてバックの楽器演奏と馴染んでいるせいか人の声でなせる技とは思えません。竹内まりやさんのしっとりとした歌声と懐かしいサウンドが見事にリンクしている作品だと思います。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP21
大貫妙子 Grey Skies より 街
ボサノバを思わせるような爽やかな曲です。ギターの粘りのある弾き方や憂いを帯びたボーカル。sugerbabeサウンド全開のコーラス。細かく聴き込めば聴き込んだけ様々な表情を見せてくれる楽曲です。liveバージョンの方がcitypop感は強いと感じましたのでオリジナルと合わせてお聞きください。
TODAYS CITYPOP22
はっぴいえんど はっぴいえんど より いらいら
日本語ロックの草分け的存在、はっぴぃえんどのファーストアルバム、通称ゆでめんからの紹介です。いらいらという曲ですが基本的にロック調です。ファズの聞いたギターサウンドと少し雑みのあるボーカルスタイルによってイライラしていることを表現しているのですが程よい歪みと言いますか荒々しさ心地よさが同居している不思議な感覚です。何か怒りたくなるようなときに来てみてください。こんなにも洒落た怒りの表現があるのかと驚くはずです。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP23
山下達郎 GO AHEAD より paper doll
乾いたテレキャスターの音色とドラムの組み合わせが秀逸な一曲です。山下達郎さんの押さえ気味のボーカルとコーラスやカッティングによって紡がれるblack music感の強いグルーブ感は達人にしか出せないものだと痛感します。他の達郎さんの曲よりも良い意味で控えめなのも堪りません。是非お聞き下さい。
TODAYS CITYPOP24
はっぴいえんど 風街ろまん より 夏なんです
爽やかなアコースティックサウンドにのせて都会の夏を歌いあげた曲です。一つ一つの言葉が曲に広がりを持たせています。まさに叙情
的という言葉がぴったりと合うかと思います。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP25
吉田美奈子 FLAPPER より ラムはお好き?
横揺れしたくなるリズムとリズミカルなボーカルが魅力的な曲です。キーボードの奏でる主旋律が味わい深く、ボーカルの重ね録りによって曲の大人な雰囲気に奥行きを与えています。何度聞いても飽きること無い曲です。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP26
吉田美奈子 MONSTERS IN TOWN より TOWN
冒頭からベースラインが光る一曲です。吉田美奈子さんの伸びやかな歌声とfunkyなバックトラックによって本家blackmusic顔負けのグルーブ感がたまりません。曲全体に躍動感がありながらもしっかりとしたビートをkeepすることで思わず体を揺らしたくなるようなサウンドに仕上げています。ぜひお聞きください。
TODAYS CITYPOP 27
大滝詠一 幸せな結末 より 幸せな結末
音圧と曲の響きの豊かさが素晴らしい楽曲です。スローテンポなリズムに合わせて楽器がそれぞれ最大限鳴っていると思えるほど響きで曲に奥行きが生まれています。long vacationの「君は天然色」や「カナリヤ諸島にて」にも共通して言えることですが夏をどこか彷彿とさせる爽やかさがあります。これこそ大瀧詠一さんの真骨頂ではないでしょうか。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP28
松任谷由実 昨晩お会いしましょう より 守ってあげたい
映画の主題歌として世に出た楽曲です。冒頭とサビの多重のコーラスがとても心地よいです。シンセサイザーやアコースティックギターとエレキギターによって浮遊感や煌びやかなサウンドを構築しています。柔らかな煌びやかさというのもcitypop特有の音の魅力かと思います。是非お聞きください。
recording
メンバーによるデモ音源の制作をを行いました。新曲鋭意制作中です。
HOW TO ENJOY CITYPOP5
ミュージシャンの癖
好きなミュージシャンの演奏法や歌唱法の癖に注目してみましょう。プロの演奏にしかないグループ感の構成要素の一つを体感的に学ぶことができるのでオススメです。
TODAYS CITYPOP29
Pizzicato five Bellissima! より 誘惑について
スローテンポのリズムに合わせて美しいボーカルが光る一曲です。ボーカルは後にoriginal loveを率いる田島貴男さんです。田島貴男さんというと野太く大人の男の色気があふれる野太いボーカルのイメージですが,そのイメージとは一線を画すハイトーンのボーカルが病みつきです。ボーカルの重ね録りをしていると箇所が特に心地よいです。ファルセットも綺麗です。スローテンポを刻むギターやシンセサイザー,その他楽器も煌びやかなサウンドです。全体的に煌びやかな印象の楽曲です。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 30
FLIPPER’S GUITAR CAMERA TALK より young,Alive,in Love/恋とマシンガン
Citypopの進化系,渋谷系からのチョイスです。小沢健二さんと小山田圭吾さんらのユニットFLIPPER’S GUITARは中でも中心的な役割を果たしたと言ってもいいでしょう。そんな彼らの楽曲である本曲ですがまず冒頭のコーラスが気持ち良すぎます。間髪入れずに続く小沢健二さんのどこか少年性の残る若々しい歌声がマッチして上品にして爽快な楽曲に仕上がっています。中盤のギターソロも小洒落ていて何度も聴きたくなります。是非お聞きください。
How to enjoy citypop6
音楽とファッション
これはcitypopに限った話ではなく,全ての音楽ジャンル(soulとかジャズとか…)に言えることですが音楽のジャンルに対応したファッションスタイルが存在します。citypopで考えてみると80sに流行ったモノトーンファッションが当てはまるのではないでしょうか。現在の流行りのファッションスタイルにビッグシルエットがありますがモノトーンのものをよく見かけるのは少なからずcitypopが今現在流行っていいることと関係性があるかと思います。ミュージシャンのアーティスト写真やアルバムやシングルのジャケットをファッションに注目してみることでこのような気づきがあるかもしれません。もしこれからそれらのものを見かけることがあればこの記事を少し思い出していただければ幸いです。
TODAYS CITYPOP31
吉田美奈子 TWILIGHT ZONE より 恋は流星
スローテンポに芯のあるボーカルが光る一曲です。シンセサイザーやエレキギターで力を少しぬ浮いたようなテンポ感のバックトラックが都会特有の気だるさのようなものを彷彿とさせます。そこに中音域の響きがしっかりとした歌い方のボーカルが乗ることでしっかりとリズムを刻んでいるにも関わらず緩さもあり往年のsoulによく見られるグルーブ感がしっかりとあります。管楽器やコーラス,ベースにしても全てにおいてリズムの取り方が秀逸です。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP32
小沢健二(featuring スチャダラパー) LIFE より 今夜はブギー・バック(nice vocal)
今日は渋谷系の代表曲を紹介です。一つのフレーズを淡々と弾くギターやドラムにのせて軽めのvocalとラップ。この曲はシンプルという言葉に尽きると思います。作曲をする人間として毎回頭を悩ませているのですが,1フレーズをただひたすらに繰り返す曲というのは相当に曲の構成や音色を考えに考えぬいて作らないと単調で聞き手を飽きさせてしまいます。ですがこの曲は1フレーズにリズミカルなvocalやラップを飽きさせないテンポ感で切り替え,コーラスやベースを絡ませることで絶妙な抜け感(ここではつい力を抜いて聞き入ってしまったり体でリズムを取りたくなる感覚)を曲全体に与えています。この抜け感を作れるかどうかがまさに作曲家としてのセンスなのかもしれません。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 33
松任谷由実 14番目の月 より 中央フリーウェイ
爽やかなギターリフに合わせてメロディアスに東京の風景の一部を切り取った一曲です。ギターリフの粘りが心地よくヴォーカルもいい具合に力が抜けていてついつい横揺れで聴きたくなります。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP33
sugar babe songs より show
Citypopを語る上で外せないバンド,sugar babe の楽曲です。全体的に明るく爽やかなサウンドです。リズムセクションが前に出ており,そこに山下達郎さんの厚みのあるボーカルやコーラスによって曲に奥行きを感じることができます。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 7
音楽と時代観
音楽の流行とその時代の雰囲気というものには相関関係があると私は考えています。不景気や世界が全体的に沈んでいる時に暗めの曲が多かったりと言った具合にです。自分の聞いている音楽がリリースされた時代に想いを馳せながら曲を聴くことによって作曲時の心境などを少し感じることができます。
TODAYS CITYPOP 34
大貫妙子 cliche より 色彩都市
どこかstingのEnglish man in NY を彷彿とさせるリズムとシンセサイザーと大貫妙子さんの透き通ったヴォーカルが光る一曲です。全体的に線の細いサウンドで曲名通りの色彩の豊かに各楽器が共鳴している印象を受けます。エレキギターのコーラスエフェクターやボーカルのコーラスの響きが浮遊感を強くしています。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP35
大貫妙子 mignonne より 4:00A.M
Soulテイスト全開の一曲です。ベースラインにしろギターフレーズにしろsoul感あふれるグルーブ感が感じられます。管楽器やコーラスによって曲を上品に仕上げつつ,伸びやかに歌い上げるボーカルによってとっつきやすく体を自然と揺らせるのが魅力です。どうしても本格派サウンドととっつきやすい音というのは共存できにくいのですがそれを両立させていることにこの曲の凄さがあります。
HOW TO ENJOY CITYPOP8
現代のcitypop
今までは主に1970年代から1980年代に作られたものを中心に扱ってきました。しかし90年代にも2000年代2010年代にも名曲と言えるcitypopが多くあります。当プロジェクトとしては今後そちらも扱っていきたいと考えております。是非お楽しみに。
MV 制作決定
新曲をmvと共にリリースすることを決定いたしました。お楽しみに。
TODAYS CITYPOP35
大滝詠一 EACH TIME より ペパーミント・ブルー
透明感のあるコーラスとミドルテンポのアコースティックギターやストリングス。爽やかなサウンドの上質なポップスです。一音一音の空間全体の響きが他とは類を見ないほど綺麗です。属に言うウォールオブサウンドを単横できる一曲ではないでしょうか。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP36
Sugar babe songs より 蜃気楼の街
Citypopを語る上で避けては通れない大名盤songsからのチョイスです。
冒頭の風鈴の音やコーラスによって昼下がりの街角に一気に引き込まれます。穏やかなボーカルに優しくギターが華を添えると言った具合の音の響きあいが印象的です。長閑な上品さが曲全体を通して感じることができます。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP37
吉田美奈子 Flapper より 夢で逢えたら
作詞大滝詠一さん,編曲に山下達郎さんとビッグネームが制作に関わっている曲です。夢の中での再会を歌うという大変ロマンチックな曲ですがバックにはストリングスやパーカッションとたくさんの楽器による演奏,所謂ウォールオブサウンドが花を添えています。豪華な演奏に乗せてロマンチックな雰囲気に包まれてください。
TODAYS CITYPOP38
山下達郎 circustown より last step
ライブで演奏されることがかなり稀な曲です。doo up中心のバックトラックが秀逸です。声の響き一つとっても空間を意識させられるほどとにかく広がりがあります。r & bリズムに乗せて入るコーラスやボーカルはグルーブ感抜群です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP9
名曲の裏側
基本的に曲の中心のメロディーはミュージシャン本人が作りますが,往々にして細部は別のプロデューサーが作成することがあります。好きな曲が同じプロデューサーによる監修であったりも多々あります。
プロデューサーごとに曲を探すというのもなかなか面白いのではないでしょうか。
HOW TO ENJOY CITYPOP 10
リスニング環境と好み
昨今,様々なリスニング環境が登場しています。cd,サブスク,レコードと一つの曲でもいくつもの選択肢を選ぶことができるわけです。そこで私は気に入った曲を様々な媒体で聞いてみることをおすすめします。
「〇〇の曲はレコードで聞くのが良い」と言ったような情報が様々あると思いますが絶対的な万人にとっての最適解と呼べる音質はないと私は考えております。現代の最新のテクノロジーによる解像度が高いサウンドがいいと思う人もいればレコードのアナログ的なローテクサウンドを好む人もいます。もっと言うと一曲一曲によって自分の好みのリスニング環境が異なることだってザラにあります。(かくゆう私もその一人ですが)百聞は一見にしかず,ならぬ百聞は一聴にしかずとでも申しましょうか,とにかく食わず嫌いせず様々な媒体で聞いてみてください。自分の好きな曲がまだ見せてくれなていなかった魅力を知ることができるかも…
TODAYS CITYPOP39
sugar babe songs より ためいきばかり
状況描写が多く風景が浮かびます。現代の所謂クリアーな録音とは別の解像度が低い録音からくる空気感と音のきが心地よいです。各楽器が共鳴しているような感覚を覚えるほど一体感のある演奏も素晴らしいです。
TODAYS CITYPOP40
松任谷由実 COBALT HOUR より ルージュの伝言
スタジオジブリの名作映画「魔女の宅急便」の挿入歌として皆さんが認識しているであろうこの曲ですが,この曲自体をcitypopとして紹介したいと考えこの記事を書くことにしました。まず,メインの旋律を構成するピアノとギターのテンポ感,コーラスに注目して聞いていただきたいです。洋楽のoldaysの影響が色濃く,響きを大切にしていることが伺えます。citypopの全体的に言える大きな特徴として古き良き洋楽を重んじたサウンド構成をすると言うものがあると私は考えています。参加しているミュージシャンも豪華です。山下達郎さん,吉田美奈子さん,大貫妙子さんとビッグネームばかりです。一流のミュージシャンたちによる古き良きoldays サウンドリスペクトの一曲として聴き直していただくと今までとは違う聞こえかたがするのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP 41
ティン・パン・アレー キャラメルママより ソバカスのある少女
浮遊感のあるサウンドが癖になる一曲です。ストリングスやシンセによって曲の奥行きをリスナーに意識させアコースティックサウンドとの調和によってくどくならない程度に揺れるサウンドへと仕上げています。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 11
曲の特徴
一度自分の好きな曲を思い出して些細なことでも共通点と思えることを書き出してみてください。一度客観的に自分の好みを把握することで今後出会う好きな曲を深く分析することの手助けになります。一度騙されたと思ってやってみてください。
TODAYS CITYPOP42
はっぴいえんど HAPPY END より 風来坊
はっぴいえんど最後のアルバム,HAPPY END からの選曲です。はっぴえんど独特の詩世界とミドルテンポのドラムとそれに絡む各楽器のハーモニーがある種の諦観やどこか引いて世の中を見ているとでも言いましょうか,どこかシニカルな印象を受けます。私にとってのはっぴえんどの魅力はこの都会的でどこかシニカルさを伴う雰囲気です。その空気感を感じていただけたらと思います。
HOW TO ENJOY CITYPOP12
音楽と時間
快適な環境で音楽を楽しむために時間帯を意識してみましょう。
HOW TO ENJOY CITYPOP13
音楽のスタイルの背景
様々なジャンルの音楽がある中でみなさんのの好きなジャンルがそれぞれあるかと思います。そのジャンルの成立した歴史的背景を学ぶとより深くその音楽ジャンルを理解し楽しむことができます。
TODAYS CITYPOP43
NIAGARA TRIANGLE Vol.1 より パレード
少し潰れたようなキーボードの音が癖になる一曲です。山下達郎さんの若々しい声がよく響き,後ろのりのブラックミュージック譲りのグルーブを感じることができます。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP44
吉田美奈子 light`n up より 頬に夜の灯
スローなギターバッキングと伸びやかなボーカルが素晴らしい一曲です。ドラムやギターの絶妙なリズムが曲に奥行きと所謂後ろノリを作っています。夜景を見ながら聴くととても満たされた気持ちになれます。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 45
吉田美奈子 IN MOTION より LOVIN’ YOU
AORの雰囲気全開の一曲です。ヴォーカルの響きについて何度も言及してきましたがこの一曲で響きが曲に与える影響というものを再認識することができます。奥行き,曲の物語性,深みと言い換えることができるかもしれません。音として聴き心地が良いのはもちろんのこと,それ以外の要素にもある程度影響を与えるものであると言えるのではないでしょうか。響きに重きを置いてお聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 14
グルーブとは…
今回の項目は私の完全な私見です。様々な考え方や捉え方があるかと思います。一つの形としてお伝えしたいと思います。曲にはそれぞれのリズムがあります。リズムには表と裏があります。そのどちらかの拍で一定間隔で刻むことでリズムを刻むわけです。人間がリズムを刻む時,この拍のタイミングに微妙なズレが生じます。ズレの中でも,心地よく感じるズレが存在します。このズレを含んだリズムをグルーブのあるリズムと私は考えています。これは楽器を演奏する人や歌う人それぞれが持っているもので,このグルーブに注目するだけで音楽をより詳しく分析的に聞く手助けになるのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP46
Pizzicato five Bellissima! より マジカル・コネクション
渋谷系を語る上で欠かすことのできないピチカート・ファイブの楽曲です。アコースティックサウンドを中心にスローテンポの演奏によってリスナーがノリやすいサウンドに仕上げています。一音一音に浮遊感があり聞いていると体の力が抜けてリラックスできそうです。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP47
山下達郎 spacy より 素敵な午後は
スローテンポにギターとキーボードの絡みがとても綺麗です。各プレイヤーが自由に演奏しているせいか音に躍動感があります。これこそDTMなどでは絶対に表現できない味わいではないかと思います。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP15
モノラルか,ステレオか,ファーストプレスが最高なのか
音源や曲によっては全く同じ作品でもステレオバージョンとモノラルバージョンが両方存在しているものがあります。レコードやcdを買うときに疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。この違いはレコーディングした当時の録音技術に関係しています。レコーディングした当時にステレオの技術がなかった場合,後年にステレオバージョンがリリースされたわけです。さて,ここからが本題です。このようなステレオとモノラル,レコードとCDとハイレゾ音源,このようなバージョンが複数存在する作品のなかでどれが「音質的に優れているのか」についてお話しします。結論から言うと,これが絶対的に優れていると言うものはなく,聞き手によって変わると言うことです。聞き手によって変わるとは,「聞き手が求める音像によって変わる」と言うことです。例えば,ミュージシャンがスタジオで演奏した音に近ければ近いほど良いとする人にとってはモノラルの初版レコードが最適解になります。なぜなら,録音した当時のミックスに手が加えられていないからです。純粋にクリアで解像度の高く立体的に聴きたい人にとってはステレオやハイレゾが最適となります。このように「レコードの音質の方が良い」とか,「モノラルの初版のレコードが絶対に音質が良い」と言うことはないと思っています。実際私は,一度全く同じレコードの初版と,後年に発売されたものとcdを聴き比べたことがあります。聞いた感想としては確かに違いはあるが万人にとって絶対的に良い音源があるのかと言われるとそうとは言えないのです。まさに個人の好き好きと言う一言に集約できます。聞き手の求める音像は千差万別,絶対などありはしないのです。この記事を見てくださった皆さんには噂等に惑わされず,純粋に聴き心地の良い媒体を探していただきたいと思っています。
TODAYS CITYPOP 48
山下達郎 spacy より solid slider
Spacyは個人的に好きなアルバムなのでこの作品からの紹介が多くなっている気がします。さて,本題の曲ですがドラムとベースがいかに重要なのかというのを体現した一曲です。裏拍をきっちりと取りながら多少揺れがあることでボーカルを引き立てています。是非極上のグルーブをお楽しみください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 16
好きな音楽を自己分析
皆さんは「なぜ〇〇の曲が好きなのだろう」と言う疑問を持ったことはありませんでしょうか。今回はその点を深掘りして行きたいと考えています。私は曲を細分化して構造的に分析することをお勧めします。例えばこの曲のイントロのギターのフレーズが好きであるとか,全体的に後ろノリのリズムが一貫しているのが良いと言った具合にパーツに細く分けて考えたりメロディーラインの切り替えるポイントであったりポリリズムであったり全体を俯瞰するような分析も面白いです。これを行うことで本質的になぜ好きなのかを理解する手助けになるかと思います。
TODAYS CITYPOP 49
佐藤博 awakening より I CAN'T WAIT
シンセサイザーが印象的な1曲です。洋楽を思わせるリズムにギターとシンセサイザーが伸びやかに響き合っています。そこに響きが豊かな英語のvocalを入れ曲全体にしっかりと統一感を出しています。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 50
ティン・パン・アレー キャラメル・ママ より 月にてらされて
緩やかなリズムとメロディーが心地よい一曲です。コーラスやキーボードの音といい往年のサウンドど真ん中です。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP51
ラッツ&スター SOUL VACATION より Tシャツに口紅
艶やかなヴォーカルが素敵な一曲です。doo wop色全開でblack musicの影響が大きく見受けられます。良質なハモリを堪能できるのも魅力です。soulのvocalワークの良いお手本と言っても良いかと思います。是非お聴きください。
TODAYS CITYPOP52
はっぴいえんど はっぴいえんど より 抱きしめたい
日本語ロックの先駆者,はっぴえんどからの一曲です。初めてこの曲を聞いた時,直感的に何か好きだと感じましたが歌詞を見てもいまいち理解できないと思った中学生の頃の思い出があり,個人的に思い入れのある一曲です。
スローテンポでアコステイックサウンドとベースが心地よく響いていて抑揚が少しきいたボーカル。理屈うぬんいう前にこの手のどこか古めかしい曲が自分は好きなんだと自覚したきっかけとなったのです。今回は具体的なサウンドの解説をあえて行いません。とにかく聞いてみてください。このcitypopに繋がるサウンドの源流を直感的に体感してみてほしいからです。たまには理屈抜きで聞くのも乙なものです。今回はこの辺で…。
HOW TO ENJOY CITYPOP 17
citypopの芸術的側面,商業主義的側面の考察
Citypopの世界的ブームの火付け役となったvaporwave,futurefunkですがこれらのジャンルに対して懐疑的な意見や捉え方についての議論を目にすることがあり,今回は私なりの意見をここで紹介できたらと思い筆を取っています。まずvaporewave,futurefunkとは何なのか整理する必要があるかと思います。商業的な目的で製作された広告や作品と商業音楽を組み合わせたもののことをだと私は解釈しています。このvaporwave及びfuturefunkは商業主義的なマテリアルを用いて商業主義や資本主義的消費に異を唱えるというアンチテーゼがあるというのも大きな要素です。いわば,フォークのようにある種の考え方を提唱するツールとしての側面が強い音楽と言えるかと思います。ところが近年,「商業主義」を重ねられがちな大企業がvaporwave及びfuturefunk的なアプローチの広告や商品を打ち出しているという現実があります。この商業主義を揶揄していたはずが商業主義に使われるという皮肉とも言える状況なのです。この現状を鑑みて,例えばvaporwaveは死んだというような言い方をされています。確かにvaporwaveの担うメッセージ的側面は弱くなっているかもしれません。しかしこれは一音楽ジャンルであるという理解を思い出していただきたい。そう,これは主義主張の伝達装置であると同時に芸術的作品でもあるのです。所謂大企業が自社の宣伝に使うということはターゲットとする不特定多数の客層の大部分に対して自社の商品にプラスのイメージを付与すると認めているということです。これはこれらのジャンルが市民権を獲得したという言い方もできるのではないでしょうか。今まで一部のマニアにしかその価値を理解されていなかったものが認められたのです。一つの優れた芸術ジャンルが公に認められていくという健全なサイクルが現代にもあるという証明にもなるのです。どうしてもどんなアーティストも支持者がいなければ続けることが出来ません。このようなブームは必ずしも悪影響だけをもたらすのではなくむしろ芸術としてより確固たる地位を確立するきっかけとも取れるのではないでしょうか。この一連のブームを音楽的に支えたcitypopもまた芸術としてより良い段階へと段階が進んでいっているのです。今citypopと呼ばれる音楽を実際に作っていたミュージシャンたちは誰も「自分はcitypopを作っている」と思っていたわけではないのだからcitypopという枠組み自体に疑問を持っている方もいるでしょう。しかし時代の潮流や成立背景そして長い時間を経て再評価されている現状を踏まえてこの枠組みはあっても良いと思うのです。時代の選別に耐え,成立背景やサウンド的特徴が類似している音楽群に名称をつけ後世の人間がそれに感銘を受けその名を標榜しその音を奏でる音にも意味はあるのだと信じています。その素晴らしさを普遍的に昇華していく過程として,後世にまで伝えていくために…。
TODAYS CITYPOP 53
ピッチカート・ファイヴ Bellissima! より カップルズ
煌びやかなサウンドがまさにcitypopど真ん中と言えるものです。響きも豊かで心地よく,田島貴男のヴォーカルを引き立たせています。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP18
音楽とファッション2
How to enjoy citypop 6,7でも取り上げた内容ですがさらに深堀していけたらと思います。音楽にせよファッションにせよ時代の鏡としての機能があるのではないかということです。混迷の時代に明るく派手な楽曲や服装は好まれず質素であったりシンプルであると言った具合です。その時代を生きる人の潜在的不満や欲求の吐口として機能したり,逆にその時代の華やかさや輝きを体現していたりと時代とその時代に生きる人々の表現とも言えるのではないでしょうか。生活に根ざしていてそれでいて自由度が高くある意味誰でも参加することのできる意見の表明となっているのです。昨今のコロナウイルスの蔓延も我々のファッションや音楽によって表現されていくと思います。ゆとりがあるようでないこのもどかしい感じがスローテンポの曲調やシンプル&ビッグシルエットに現れていると個人的に考えています。満ち足りているようでそうでない感じとでもいいましょうか…。
TODAYS CITYPOP 54
吉田美奈子 TWILIGHT ZONE より uptown
吉田美奈子さんの伸びやかでいて力強いvocalが光る一曲です。音数も比較的少なく中心がvocalであるということを強く意識させられます。根底にはr&bがあるということもかなり強い主張として受け取ることが出来ます。上質なpopsには各playerの技巧が所々垣間見れるものです。この曲もその例に当てはまります。是非じっくり聞いてみてください。
Radio project
時期はまだ未定ではありますが当プロジェクトのラジオ形式のコンテンツを製作,放送することを決定いたしました。お楽しみに。
TODAYS CITYPOP55
吉田美奈子 MONSTARS IN TOWN より KNOCK KNOCK
これぞblack music 全開といった曲です。後ろノリのベースとドラム,ボーカルの響き方,声質を惜しみなく活かしています。soul系のcitypopの教科書的な曲であるといっても良いかと思います。
TODAYS CITYPOP56
細野晴臣 HOSONO HOUSE より 恋は桃色
はっぴいえんどのメンバーでありymoのメンバーである細野晴臣さんのsoloとしての代表作であるhosono houseからのセレクトです。曲全体としてはっぴいえんどをどこか彷彿とさせるものがあります。ミドルテンポで広がりのあるサウンドです。かなりとっつきやすい曲ではないかとも思います。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP19
リズム
これまで度々グルーブやリズムについて言及することが多かったのでリズムとcitypopの関係性について書いていこうかと思います。一般的な「citypop」の捉えられ方は「お洒落な音楽」かと思います。ではその「お洒落さ」はどこから来るものなのでしょうか。それはズバリ,リズムではないでしょうか。洋楽のような後ろノリのリズムによるところが大きいのです。後ろノリの曲は洗練された印象になりますし都会的なサウンドになりやすいと個人的に考えています。もちろん,コード進行や楽器それぞれの音色など100%リズムでお洒落になるわけではないです。しかし大きな役割を果たしていることは確実です。
HOW TO ENJOY CITYPOP20
ライブとCD音源
「cdはいいんだけどライブに行ってみてガッカリ」といった経験はありませんか?私はあります。こういったことはCD音源にどれほどの人の手が加えられているのかに関係しています。プロデューサーやディレクター、スタジオミュージシャンといった具合に。これらの人の力によってオリジナルよりも良い音になるわけです。しかし、CITYPOPにおいてはこのような状況はあまりみられません。それはミュージシャン達の技量によるものです。一人一人が腕利きのミュージシャン達によって作られているためそのようなことが起こりにくいのだと思います。CITYPOPを作るといった以上CD音源と同等、いやそれ以上のパフォーマンスをできるようにしたいものです。
TODAYS CITYPOP 57
Suchmos LOVE & VICE より STAY TUNE
現代におけるcitypopブームの土壌を形成した2010年代を代表するバンドSuchmosからの紹介です。honda「ZEVEL」のcmsongとして知っている方もおられるかもしれません。いわゆるロックが主流でR&B等が流行りにくい日本音楽シーンにおいてR&B,black musicを背景とした音楽を浸透させた功績が大きいかと思います。これが後のcitypopブームのきっかけとなったのです。さて曲に関してですが、後ろのりのsoulです。ファルセットを駆使したヴォーカル,R&Bカラー全開のベースとドラム,black musicの影響が色濃く見手通れるギターフレーズとどれをとってもとてつもない完成度です。音数は多いですが決して喧嘩し合うことなくうまく調和している当たり玄人だからこそなせる技です。このような作り込まれた上質なpopsが国内で受け入れられたということは日本の音楽にとって大きな意味を持つと思います。このような上質で作り込まれた音楽を聴く層が広がったことは,昨今の国内におけるcitypopの受容の促進に貢献しているのです。
HOW TO ENJOY CITYPOP21
ボーカリストと曲の完成度
世間的にボーカリストは歌がうまければ(技術的に)良いという認識だと思います。もちろんその解釈が完全に間違っているわけではありません。しかし、必ずしも正統派の上手いボーカリストがいいわけでもありません。味わい深い癖などもあります。俗にいう下手ウマとでも申しましょうか、ともかく正統派だけがボーカリストとして素晴らしく曲を上質にするわけではありません。
TODAYS CITYPOP58
Yogee New Waves to the MOON e.p. より to the moon
前回に引き続き現代のcitypopに焦点を当てていきます。 コーラスエフェクターが程よく効いたギターカッティング,煌びやかなシンセサイザー,あっさりめのボーカルが優しく包み込むメロディー。どこをとってもcitypopの要素に満ち溢れています。各種のサウンドエフェクトやサンプリングと現代に合うように程よくアップデートしているのも素晴らしい一曲です。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 59
Nulbarich Guess Who? より NEW ERA
今日も現代のcitypopでございます。英語のような発音の日本語の歌詞と他に類を見ないほど響きが素晴らしい演奏が魅力です。大量の良質なpopsやR&B聴き込んできたことが容易に想像できるほど音楽的技術の引き出しが多いこともこの一曲からわかるほどです。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 22
暮らしとcitypop
音楽は昔から人々の生活に根ざしてきました。これはcitypopも例外ではありません。都会的なサウンド,世界観に人々はひかれて聞いているのだと思います。都会特有の喧騒の吐口になっていたりむしろ都会の憧れの現れとして接している人もいるかもしれません。自分の生活,ライフスタイルとどのように音楽が関わっているのかを考えるのもまた一興。立派な楽しみ方の一つであるかと思います。
TODAYS CITYPOP 60
tofubeats 水星 より 水星feat.オノマトペ大臣
2010年代のアンダーグラウンドネット音楽シーンにおいて欠かすことのできない一曲,それが水星です。シンセサイザーで奏でられる主旋律とボーカルエフェクターを駆使した無機質なボーカルとラップ。都会の閉塞感や若者の抱える憂鬱を的確に表現した歌詞。どれをとっても往年のcitypop,特に渋谷系の影響が見られます。ポスト「今夜はブギー・バック」と呼んでも差し支えない名曲であると私は思います。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 61
Skirt 20/20 より 視界良好
現代におけるcitypopのギターカッティングといったらこの曲です。冒頭から粘りのあるリズムのギターカッティングがクセになります。裏拍でリズムを取った上質なバンドサウンドを堪能できるのもまた大きな魅力であると思っています。度々私は曲の響きについて言及することが多いのですが,今回も響きは聞き逃せません。全体として密度の濃い音であるように感じます。濃厚な音とでも言いましょうか,とにかく音が中心に向かって集約されています。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 23
citypopとネット文化
以前も言いましたが,citypopはネット文化と密接な関係があります。日本のアニメを切り合わせた映像に載せてcitypopを流す動画が海外で人気になったことによって流行ったという経緯があります。このようにネットを介して流行する音楽は多々ありますが,ことcitypopは資本主義,商業主義に対するアンチテーゼに端を発するムーブメントであるという意味があります。このようにその音楽や文化の流行り方にも意味があるのです。
TODAYS CITYPOP 62
サカナクション 834.194 より 忘れられないの
ベースの響きとギターのメロディーがまさにcitypopサウンドど真ん中の一曲です。シンセサイザーの音色もどこか80sを思わせるものがあります。当時のサウンドを徹底的にリバイバルした一曲と言っても過言ではありません。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP23
Citypopとノスタルジー
昨今のcitypopブームの大きな原動力の一つとしてノスタルジーがあると私は考えます。もっと言うとcitypop全盛期を知らない世代が抱くノスタルジーです。ノスタルジーと言っても単純に過去を懐かしむものとは違います。1973年から1989年にかけての日本をある種理想化して憧れていると言った方が正しいかも知れません。時代を外から俯瞰することで見てくる当時の輝かしい雰囲気を今の日本や世界と対照化して際立つ魅力が今のリスナーに響いているのではないかと思っています。
TODAYS CITYPOP 63
七尾旅人 billion voices より Rollin`Rollin`
ドラムのビートがクセになる一曲です。メインヴォーカルパーとラップがしっかりと分かれておりどこか今夜はブギーバックを彷彿とさせます。夜景を見ながら聞けばもう言うことなしと言えるchillなナンバーではないでしょうか。是非聞いてみてください。
TODAYS CITYPOP64
EPO VITMINE E・P・O より VITAMINE E・P・O
Citypopを語る上で忘れてはならないミュージシャン,それがepoです。sugar babeのsongsをカバーしたことでcitypopサウンドが多くの人に届けたと言うのは大きな功績だと思います。さて,この曲はシンセサイザーやギターが色彩豊かに鳴り響いていて,わかりやすいthe citypopサウンドを奏でています。1980年代の日本の活気が音作りにも現れているかと思います。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP65
山下達郎 spakle より Love talkin (honey it`s you)
Blackmusic感が堪らない,discoナンバーがこの曲です。ベースといい,ドラムといい,ギターといい,全てにおいてグルーブがしっかりと出ています。体を動かさずに聴く方が難しいとすら感じるほどです。まさに名人芸とでも言いましょうか,とにかく完成度が高いの一言に尽きます。グルーブを感じたい人は必聴です。
HOW TO ENJOY CITYPOP 24
音楽シーンから捉えるcitypop
音楽は流行り廃りがかなり早いペースで起こります。その大まかな流れの中でターニングポイントとなる曲を中心に聞いていくと自分の中でロードマップが作成されていきます。そうすることによって俯瞰的にも近視的にも曲も流行り,つまり傾向を掴むことができます。その傾向に沿って自分のプレイリストを作ってみてはいかがですか。
TODAYS CITYPOP66
Original love LOVE! LOVE!&LOVE! より DEEP FRENCH KISS
シンセサイザーの煌びやかな響きといいドラムのリズムといいcitypopの王道をゆくこの曲ですが,田島貴男さんの艶やかなボーカルによっていやらしさが全くない大人なサウンドに仕上がっています。ギターの音色もシンセサイザーの音色も夜の雰囲気が出ていて分かりやすいcitypopだと思います。
HOW TO ENJOY CITYPOP25
温故知新なcitypop
Citypopは基本的に土台として洋楽のpopsの影響が色濃いです。R&B,soul,funkもかなり影響を及ぼしています。いずれにせよ良質なoldiesを自分達流に解釈,研究,して独自進化した音楽がcitypopなのです。海外からウケている一因にガラパゴス化したサウンドメイクも含まれているほどです。citypopをより深く楽しみたい方は古い洋楽にまで手を伸ばしてみてはいかがでしょう。まさに古きを学び新しきを知ると言った精神で‥
TODAYS CITYPOP67
KIRINJI 3 より エイリアンズ
現代のcitypopを語る上で外せないミュージシャンとしてキリンジを挙げることに意義を唱える人はいないでしょう。そんなキリンジの大名曲といえばエイリアンズでしょう。アコースティックギターの繊細なメロディーと綺麗なファルセットボイスが癖になります。繊細な情景描写と綺麗な響き,これぞ正にcitypopです。
HOW TO ENJOY CITYPOP26
記憶とcitypop
誰しも忘れられない思い出とリンクする曲があるかと思います。逆に曲を聞くと思い出す思い出もあるかと思います。ことcitypopは都会独特の喧騒や憂鬱や魅力をかなり事細かに描く傾向があるかと思います。曲のジャンルの成立背景と自分の記憶との繋がりを意識するのも面白いかと思います。
TODAYS CITYPOP68
吉田美奈子 LIGHT`N UP より 風
トランペットの妖艶な響きと程よくリバーブのかかったヴォーカル,余韻をしっかりと感じられるリズムセクション,まるで職人のハンドメイドの工芸品にのような美しさを持った曲です。玄人による玄人のための重厚なサウンドが楽しめます。普段の生活の雑音を全て浄化してくれるフィルターのような透き通った吉田美奈子さんのヴォーカルも必聴です。
HOW TO ENJOY CITYPOP27
citypopのレシピ
Citypopを「お洒落だな」と感じる要因は度々お話しさせていただきましたが今回はより,「音楽」的に紐解いていきます。重要なファクターの一つとしてコードがあるかと思います。コードとは和音のこと指すわけですが沢山のコードが存在する中でcitypopでよく目にする特定のコードというものがあります。それは7thのコードです。4つの音で構成される和音のことです。このコードを使うことによって洗練された印象の音を奏でることができ,俗にいう「お洒落さ」が生まれるわけです。当サイトで紹介している楽曲の多くに使われています。是非意識して聴いていただくと納得感を持って曲を楽しめるかと思います。
代表例 songs sugar babe より down town
竹内まりや variety より プラスティック・ラブ
HOW TO ENJOY CITYPOP 28
citypopのサウンドメイク
Citypopの魅力の一つに浮遊感のあるサウンドがあります。さなざまなエフェクターをかけることでその音を作りあげていくわけですが,ミュージシャンの匙加減一つで何通りもの音が作れます。正に小宇宙とでも言いましょうか無限の可能性があります。
TODAYS CITYPOP69
never young beach fam fam より 明るい未来
ボーカルの声質やメロディーラインがどこか懐かしい響きを持つ一曲です。ギターの控えめな歪みやドラム,ベース全てにおいてはっぴいえんどのような重厚かつ爽やかなサウンドを堪能できます。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP29
音楽を聴くという時間
昨今,サブスクリプション等の発達によって音楽を聴くという行為がかなり楽に行えるようになりました。スマホのアプリを起動するだけで世界中,過去から現在までの曲が聞き放題な訳ですから自分の聴く曲の量もジャンルもより増えるわけです。ですが,あまりにも便利になったことで一曲を時間をとって味わうことが少なくなっているのも事実です。ながら聞きも悪くはないですし,それも一つの立派な音楽の楽しみ方であるとは重々承知の上で,あえてじっくり気ことをお勧めしたいです。今までは気づかなかった音の響きや奏者の癖などより深く音楽を楽しめます。特にこのじっくりと聴くこととアナログレコードは相性がよく,私はよくアナログで大好きな曲を楽しんでいます。休日などに大好きな一曲を集中して聴くのもよいのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP 70
m-flo the Quantum EP より One Sugar Dream
2000年にリリースされている比較的最近のcitypopナンバーです。東京,駒沢に実際に営業しているカフェ「バワリーキッチン」を歌ったものです。基本はボサノバですが,途中から電子音を混ぜることで新鮮なサウンドに仕上げています。まさに絶妙な塩梅のサウンドメイクと言えます。コーヒー片手にこの曲を聞くだけで充実した時間を過ごせます。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 71
SIRUP SIRUP EP2 より LOOP
昨日に引き続き珈琲片手に聴きたい一曲をご紹介します。裏拍のゆったりとしたドラムとサンプリング音源の組み合わせがまさにchill out とでも言いましょうか,お洒落サウンド全開です。soulの影響が色濃く往年のblackmusicを思わせます。ゆったりとしていながらしっかりとリズムに乗ったボーカルも素晴らしいです。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP30
音楽が与える余裕
音楽には人の心に余裕を持たせる働きがあります。どんな時にも音楽を聴くことで心を落ち着かせ,快適な時間を過ごすことができます。
HOW TO ENJOY CITYPOP31
Citypopブームの今後
昨今のcitypopブームにおいてcitypopは多くのリスナーを獲得したわけですが,流行には流行り廃りがあります。現在音楽でもファッションでもリバイバルブームです。リバイバルの後には全く新しいジャンルが生まれるものです。今は流行の中心ですが,近いうちに新しい流れが来ます。その中でどうリスナーの数を減らさずにいくのかが大切だと考えています。
TODAYS CITYPOP72
テイトウワ future listening より technova
日本におけるテクノポップのパイオニアの1人、テイトウワさんの一曲です。基本はボサノバですが、サンプリングを加えることで優雅でありながら斬新なサウンドになっています。中番にある意図的な無音も、前後のサウンドをより際立たせていて最高です。
TODAYS CITYPOP 73
Suger babe songs より 風の街
大貫妙子さんのボーカルが映える一曲です。洋楽popsベースならではの小綺麗なメロディーラインは飽きることなく聴くことができます。伸びやかなボーカルと綺麗なメロディは後の大貫妙子さんの作品に確実に受け継がれています。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP32
citypopと夜中
音楽とそれを楽しむ時間というのも音楽体験に大きな影響を及ぼします。好きな曲を聞いた時に情景が浮かんだりしませんでしょうか。音楽と情景はセットなのです。
TODAYS CITYPOP74
LUCKY TAPES THE SHOW より GUN
現代のcitypopからのご紹介です。ミドルテンポに繊細で綺麗なギターリフ,力み過ぎず抜けのいいボーカル,まさに洗練された楽曲です。ドラムもしっかり後ろのりで良質なpopのサウンドへのリスペクトが伺えます。
是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP33
citypopとアジア
Citypopの流行の中心はアジアです。韓国や中国が中でも大きな役割を果たしています。高度経済成長期の輝いていた日本に対する憧れ等があるのかもしれないと考えています。世界全体がコロナウイルスで閉塞感が漂っているからこそ輝きを求めているのかもしれません。その一つの形としてcitypopがあるのだと私は考えています。
TODAYS CITYPOP75
Yellow Magic Orchestra SOLID STATE SURVIVOR より TECHNOPOLIS
テクノミュージックの先駆者といえば、ymoだということに異論を唱える人はいないでしょう。そんな彼らの楽曲です。1979年、高度経済成長を経てバブル期に突入する前のまだ世界の中で日本が力を伸ばしていた時代、まさにjapan as number one な時代にリリースされました。CITYPOPの原動力たる日本の勢いが最も高まっていた時期です。最新の楽器であるmoogのシンセサイザーを用いたサウンドは革新的で無機質でアメリカで火がつき世界を席巻しました。ハイテク大国日本を音で見事に捉えています。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP34
Citypopとスタジオミュージシャン
どうしても曲を聞いた時その曲はミュージシャンの手によって最初から最後まで作られていて,本人以外にまで思いを馳せることはないかと思います。ですが,実際はプロデューサーやスタジオミュージシャンといったプロ達によってより洗練されたものへとブラッシュアップする工程が欠かせません。ライナーノーツなどで一度誰が何を弾いているのかを確認してみてください。お気に入りの曲がひょっとすると同じ裏方が携わっているのかもしれませんよ。
TODAYS CITYPOP76
大貫妙子 sunshower より くすりをたくさん
このアルバムに収録されている曲には多かれ少なかれ高度経済成長期を抜け,バブル経済の日本の風刺が多く含まれています。中でもこの曲はその要素が強いです。国民の健康を維持することに躍起になるがあまり逆に不健康な生活になりつつある日本をシニカルに風刺しています。こんなにシニカルなのにも関わらず,メロディは明るく,リズムも軽快です,このアンビバレンスこそこの曲の魅力です。是非お聞きください。
追悼 suchmos HSUさんこと小杉隼太さん
2021年10月15日,suchmos公式サイトにて,suchmosのベース担当,HSUさんこと,小杉隼太さんの訃報が発表されました。私も一人のsuchmosファンとして大変悲しく,ご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げたく思いこの記事を執筆させて頂きます。suchmosとの出会いは私がまだ中学生の頃,ちょうど音楽を聴き始めた頃に名曲,staytuneを聞いたことがきっかけです。当時はアシッドジャズだとかそのような音楽用語は知りませんでしたが,直感的に心からカッコいいと思ったのを昨日のことのように覚えています。野外ロックフェスで初めてライブを見た時,cdと同じクオリティでこれが本物の音楽なんだという感動を与えていただいたことを覚えています。このような記事を書いていて,私の音楽の原体験の一つにsuchmos,そしてHSUさんのベースがあるのだと確信できた気がします。日本人離れしたsoulfulなベースがもう生で聴けなくなるのだと思うと残念でたまりません。在りし日のHSUさんのお姿を偲びつつ,心よりご冥福をお祈りします。本当にありがとうございました。
nestaly運営管理者
HOW TO ENJOY CITYPOP 35
Citypopを作ったと呼ばれたくないミュージシャンの思い
よくcitypopと自分の音楽を思って作曲していないということを言うミュージシャンが多く見受けられます。単純にcitypopという括りがなかったこともありますが,当時はニューミュージックと呼ばれていたらしいです。しかし,重要なポイントは別にあります。それはミュージシャンのスタンスの根幹にあるのではないかと思います。彼らはただ自分が良いと純粋に思える音楽を作っただけでcitypopという括りに収めたくないということではないのでしょうか。
TODAYS CITYPOP 77
七尾旅人 リトルメロディ より サーカスナイト
Citypopの名曲は夜を歌ったものが多いですがこの曲もその例に漏れません。中でも孤独が強く意識されているように感じます。エレキギターの繊細な響きとローテンポのドラム,シンセサイザーによって洗練されていながらどこか憂いのような雰囲気を作り出しています。AORと言っても差し支えないかと思います。楽器がそれぞれに響きを重要視されているメロディーラインが印象的です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 36
Citypopと懐古
Citypopは1970年代から1980年代の音楽群が中心なので懐古主義的な見られ方をされるかもしれません。確かに過去の作品を再評価しているのでそのような側面が無いわけではありませんが,新しい側面もあります。それは
あえて過去に習うことによる新しい音色の発見です。あえてノイズを入れる曲やクリアな音像に対するアンチテーゼと実験的な音楽が生まれやすい土壌を作り上げました。このような新しい流れのきっかけこそがcitypopなのでは無いかと考えています。
TODAYS CITYPOP78
スチャダラパー 5th WHEEL 2 the COACH より サマージャム`95
季節外れですが今日はこの夏のナンバーをセレクトしました。日本語ラップを語る上で外せないスチャダラパーの渋谷系の曲です。後ろのりの単調なバックトラックに乗せて情景描写というかぼやきというか若者の気だるいけれでなぜか心地がいいゆったりとした時の流れを切り取ったような曲です。気だるいけれど,楽しいような退屈なような,まさにモラトリアムな時間です。
HOW TO ENJOY CITYPOP37
ヴォーカリストという楽器
よくあのバンドのヴォーカルは上手いとかそういう話を耳にしますが具体的にどのような形でバンドに貢献しているのでしょうか。声をある種の楽器として捉えてみると面白いかもしれません。音抜けが良いとか
曲に個性を与えてくれるとか様々だと思います。このような分析的アプローチも悪くないかと思います。
HOW TO ENJOY CITYPOP38
バンドサウンドとは
よく音楽についての記事で〜サウンドという言葉をよく聞くかと思います。その中でも今日はバンドサウンドに焦点を当てていきたいと思っています。各バンドにはかんとも呼ぶべき固有の音の響きがあります。一度聞くとああ,あのバンドだというような音があったりします。そのような音こそがバンドサウンドです。
TODAYS CITYPOP 79
くるり 琥珀色の街,上海蟹の朝 より 琥珀色の街,上海蟹の朝
バックビートに緩いラップとどこか渋谷系を思わせるような曲です。一見意味不明な歌詞なのにリズムを心地よく刻むことによってすんなりと頭に入ってきます。シンセサイザーを途中途中に差し込むことでより曲に夜の雰囲気を出しているのも良いです。何となくいつも聞きたくなる一曲です。
how to enjoy citypop39
音楽と生活
皆さんは特定の時間帯に音楽を聴く習慣がありますか。特定の時間に聞くことでそれが生活の区切りとなり生活の一部となります。簡単に生活を彩れるのでお試しを。
TODAYS CITYPOP 80
Nulbarich NEW GRAVITY より TOKYO
都市名を曲名のタイトルそのままに使うという大胆な一作です。ミドルテンポのリズムに乗せて都会の喧騒,苦虚さ,憧れ,を淡々と歌い上げるこの曲はこれから慣れない大都市に向かう若者たちへのエールとも受け取れます。繊細なメロディーラインとそれを奏でるストリングスやシンセサイザーと,どれも透き通るような音です。都会の描写,洗練された音,これこそ王道ど真ん中の現代版citypopです。どうぞお聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP40
密かなリメイク
古くから,小説や音楽や詩歌といったアートの世界には引用という技法があることを皆さんもご存知であるかと思います。和歌の引歌しかり,映画における他作品の名台詞をそれとなく入れたりと様々です。この技法は実はcitypopにも使われています。それもそれとなく,密かにです。メロディーのコードワークや歌詞と少し意識してみるだけで多くの引用に気づけるはずです。
HOW TO ENJOY CITYPOP41
Citypopの範囲
通常,音楽のジャンルには曲を構成しているコードやコード進行,リズムといった明確な音の特徴があるものです。ですが,citypopは他の音楽ジャンルと違い様々な音楽ジャンルでの特徴を内包しています。ロック,soul,
Funk,R&Bと多岐にわたります。なんの音楽から今聴いている曲は影響を与えているのか考えると面白いかもしれません。
TODAYS CITYPOP81
小沢健二 LIFE より ラブリー
今日は渋谷系からのセレクトです。曲の広がり方が心地よく耳に残りやすいキャッチーさも当時ウケた大きな要因なのではないかと私は考えています。楽器数も多く特に管楽器が良いアクセントになっています。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP42
音楽ジャンルの捉え方
音楽には言うまでもなく,時代の流れのようにジャンルの変遷があります。それらのジャンルはそれぞれに特色があり一聴したらわかるような特徴から専門的な切り口からしかわからないものまで多種多様です。そこで自分で意識的にその特徴を捉えにいくような聞き方をおすすめします。あらかじめ答えを当てに行くのではなく,自分はこんな特徴があるように感じるといった抽象的でも具体的でも些細なことでもいいので探してみてください。それを他人と交流すると思わぬ発見があるかもしれません。
NESTALY RADIO
ラジオ企画準備中です。
TODAYS CITYPOP81
藤井風 きらり
本当に直近にリリースされたcitypopは何かと考えた時に当てはまるのはこの曲です。hondaのcmにも起用されているので知っている方も多いのではないでしょうか。音数を絞った冒頭から徐々に展開していくわけですがコードを単調に鳴らしているだけなようですが小綺麗なメロディーラインが印象的です。ボーカルも声を張ることなくうまくメロディーに馴染んでいますし緩急が素晴らしい曲です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP43
Popsとcitypop
皆さんはよく音楽ジャンルの一つとしてPOPsという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。POPsとは所謂流行音楽のことです。言葉の意味する範囲がとても広いので様々なジャンルの音楽由来の音楽を一括りにしてpopsと呼んでいるわけです。そのpopsの中でも1970年代から1980年代に作られたものを中心にcitypopと呼ぶわけです。
TODAYS CITYPOP82
Original love 接吻-kiss- より 接吻
田島貴男さんの艶やかで濃厚なヴォーカルが堪能できる一曲です。最近プジョーのcmにも起用されたのでそこで知った方もいらっしゃるかもしれません。ギターバッキングのコードの運びといいリズムといいR&Bのカラーが色濃く聞き応え満点です。管楽器を入れたりコーラスを入れたりすることで飽きを無くすだけでなく上品なニュアンスで曲全体をしめているのも素晴らしいです。
HOW TO ENJOY CITYPOP44
アナログレコード,カセットテープという文化
本来,アナログレコードやカセットテープやcdは記憶媒体です。それ以上でも以下でもないものでした。しかし,音楽の楽しみ方が多種多様になればなるほどその意味が変化しました。ウォークマン,itunes,サブスクリプションと音楽を持ち運べる時代が到来しそれが一般化,日常化していく中で音楽は消費財としての性格を強くしていっているように私は感じます。片手間で簡単に好きな曲を好きなタイミングで聞けるある意味かつてないほど音楽の豊かな聴き方を我々は享受しているわけですが,忘れがちなのが一つの曲を大切に聴くことから遠ざかっていっている点です。snsの普及によって音楽はよりコンパクトに短くわかりやすい曲が流行るようにもなってきています。サブスクによって音楽は消費財へと変換させられた,言い換えるとサブスクは音楽を手軽にしすぎた,サブスクは音楽の消費文化を作ったわけです。このように音楽を聴く媒体の変化が聴き方の変化に少なからず影響を与えると言えます。さて,ではアナログレコード,カセットテープはどのような聴き方の変化を与えたのでしょうか。私はアナログレコードは音楽を大衆の娯楽へと変化させ,音をゆっくり腰を据えて楽しむ時間を人々に与え定着させたという変化を与えたと思います。カセットテープはその大衆化をさらに促進させ,自分のプレイリストを作ったり録音したりと音楽と向き合う時間を生活に根ざさせたという変化を与えました。アナログレコードもカセットテープも人々に音と向き合う時間というある種の文化を生み出したと言えるのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP83
おかもとえみ ストライク! より HIT NUMBER-EVISBEATSとPUNCH REMIX
シンセサイザーの奏でるメロディーラインが印象的な一曲です。リズムも後ろのりでAOR(アダルトオリエンテッドロック)然としたサウンドです。どこか寂しげで達観しているようなボーカルもマッチして曲全体として大人の雰囲気が前面に出ているのも素晴らしいです。ループものですが飽きが来ないのも完成度の高さからくるものでしょう。
HOW TO ENJOY CITYPOP45
Lo-Fiに魅せられて
Vinylブームが到来して多くの方がアナログレコードを手にとる機会が増えたかと思います。かくゆう私もその一人です。インテリアとして,良い音を求めてとその目的は多岐にわたります。私の場合は好奇心からでした。好きなミュージシャンが口を揃えて「アナログは音がいい」とか「アナログにしか出ない音がある」と言うものですから実際はどんなものなのかと言う興味が湧いたのです。そして初めてレコードを手に入れ針を落とした瞬間に興味が確信へと変化したのを覚えています。自分が心地の良い音とはこれだと言う確信です。そこからさまざな資料を読み漁り自分の思う良い音たらしめるアナログの要素はなんなのかと言うことをより深くまで知ろうとしました。
未だその道の途中です。そこで朧げながらも形作られた仮説があります。自分にとって良い音とは少なくとも音の解像度とかそのようなスペック的な物差しの外にある音の雰囲気であると。プレイヤーの息遣いや手ぐせや現場の緊張感とかを伝える雰囲気です。これは理屈とかそういったものの外,感性の領域であるかと思います。録音された時代の面影を伝えるLo-Fiな音に私は魅せられているのだと思います。
TODAYS CITYPOP84
Sugarbabe songs より 今日はなんだか
Citypopを語る上で欠かせないバンド,sugar babeについては何曲か既に紹介してきました。どれも決して当時の立派な最新機材や環境で行ったわけではないのですがそこからくる音の荒さが心地よいわけです。
今回紹介する「今日はなんだか」もそんな味のある一曲です。プレイヤーの腕前は最高でかつ不完全な環境からくる荒さが感じられます。ドラムのノリ,ギターの躍動,ボーカルどれもエネルギッシュです。若者の躍動を感じられます。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP46
音楽とデザイン
皆さんはジャケ買いをしたことがありますか。ジャケット買い,その名のとおりレコードやcdのジャケット(の優れたデザイン)に惹かれて買う行為のことです。最近では商品のパッケージが購入の決め手となる場合にも使われたりします。一定数の人は音楽の入り口としてデザインに惹かれて手にとるわけです。音楽は音を楽しむだけではなく,その録音媒体やその装飾のデザインも込みで一つの世界観を形成していると言えるのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP85
松任谷由実 ひこうき雲 より ひこうき雲
ジブリ映画,「風立ちぬ」の主題歌として知っている方も多いのではないでしょうか。実はこの曲もcitypopなんです。前に紹介した「ルージュの伝言」もそうですがスタジオジブリとcitypopには縁があるように感じます。さて,肝心の曲ですがピアノとキーボードの奏でる優しいメロディーが印象的です。大空の澄み切っていて果てがないと思わせる広さを連想させる綺麗なメロディーです。松任谷由実さんの伸びやかで芯のあるボーカルワークも素敵です。ギターには鈴木茂さん,ベースに細野晴臣さん,レコーディング編曲にキャラメル・ママとこの曲を支えるミュージシャンも超一流です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP47
バンドサウンドのバランス
皆さんは好きなミュージシャンの曲を聴く時に「この曲は聴き心地がいいなー」と思ったことありませんか。その聴き心地の重要な要素として各音のバランスがあります。バランスが狂ってしまうとギターの音が大き過ぎるとか,ボーカルが聞こえないとか,様々な弊害を生みます。心地よく聞ける曲はこれすなわち,バランスが良いのです。この視点を持ってバンドのライブに足を運んでみてください。バランスの良し悪しでかなり上手い下手の印象が変わってきますよ。
TODAYS CITYPOP86
Lucky Kilimanjaro HUG より ひとりの夜を抜け
今日のcitypopからのチョイスです。シンセサイザーの残響感が強烈な一曲です。ボーカルも伸びやかで疾走感があります。とっつきやすい曲でどなたでも楽しめると思います。入門に最適です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP48
ボーカリストのグルーブ
世の中には多くの素晴らしいボーカリストがいます。唯一無にの声,マイクがいらないと思わせるほどの声量など様々な種類のうまさ,魅力があると思います。ことcitypopにおいて余すところなくその魅力が活かされる一つのうまさがあります。それは,グルーブです。グルーブ自体の解説は前にしているので割愛しますが,citypopはその背景としてR&B,SOUL,FUNK,ROCKと海外由来の音楽的要素が強いです。自然とバックビートが使われるわけです。citypopを聞いた時,聴き心地がよくついつい体を揺らしながら聴きたくなる原因はグルーブです。当然ボーカリストもその良さを引き出す役割があり,重要なテクニックとなるわけです。
TODAYS CITYPOP87
Niagara triangle vol.1 より ドリーミング・デイ
山下達郎さんがミュージック&アレンジを行い,作詞は大貫妙子さんとsuger babeの名残を色濃く残す一曲です。一音一音の響きが豊かで曲の奥行きの広がりを意識せざるえないほどです。響きはcitypopのお洒落さになくてはならない要素です。この曲はcitypopの基礎を今一度リスナーが再確認するのにも良いでしょう。曲を理解するのに,私が御託を並べて説明するよりも一度聞いて感じるフィーリングには勝てません。是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP49
ライブの意義
コロナ禍において,音楽業界は様々な困難に直面していました。中でも,ライブ,音楽フェスの開催が困難になったことがとても大きな痛手です。実際に会場を借りて行う文字通りのLIVEが徐々に開催されるようになってきたこのタイミングで,我々はライブの具体的に何に対して価値を感じているのかについて考察して行きます。ミュージシャンがすぐ近くにきてくれるから,ミュージシャンの奏でる音を最小限の媒介を通して聞けるからと様々あるかと思います。私はこの考察を始めておいて何なのですが,絶対的正解がある類の問であるとは考えておりません。では何故わざわざ問題提起したのか,それは私の考えるライブを行う意義を皆さんと共有したいからです。自分の考えが絶対に正しいとは微塵も思っていません。「なんか音楽オタクがむにゃむにゃ細かいこと言ってるなー」ぐらいの気持ちでお聞き下さい。私はliveに対して,最高の音質で音楽を楽しめる機会であると考えています。私にとっての良い音とはミュージシャンが奏でる音を極限まで遮るもの(マイクやスピーカーなど)を抑えて,聞こえる音のことであると考えています。この定義に則って考えた時,重要なのはミュージシャンが距離的に近いとかそういったミュージシャンに会えるようなことではなく聞こえる音そのものなのです。理想を言えばミュージシャンが考える限りで最高の距離,ミックス,に調整されたところで音楽を聞いてみたいものです。さてこの考え方に皆さんはどのような考えを持つのか知りたいものです…。
HOW TO ENJOY CITYPOP 50
曲の響き
私はよく響きという言葉を音楽の紹介で用いることが多いです。殊,citypopは音の反響や奥行きが大変重要な音楽ジャンルであると考えています。音の響きが豊かであれば豊かであるほどより聞き応えが増していきます。是非響きにこだわって聞いて見てください。
TODAYS CITYPOP88
吉田美奈子 lighten upより 斜陽(REFLECTION)
Funkカラーの強い一曲です。バックビートのドラムのベースがしっかりと正面にでていてそれでいて,ちゃんとボーカルを立たせている,絶妙なサウンドバランスだと思います。吉田美奈子さんの芯がありつつも伸びやかなボーカルがしっかりと楽しめるのも素晴らしいです。是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP51
citypopのエッセンス
Citypopはどんな音楽をバックグラウンドとしているのかということを考えるのはかなり難しいかと思います。私個人の見解はR&Bこそが中心なのではないかと思っています。確かに,ROCK,soul,funk,disco,スカ,フォークと様々な音楽の影響を見て取れるかと思います。ですが,これらはR&Bを抜きに語ることが難しい音楽ジャンルばかりです。なので根源的な音楽ジャンルであるR&Bこそがバックグラウンドなのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP 89
Yellow magic orchestra BGM 坂本龍一 千のナイフ より 千のナイフ THOUSAND KNIVES
今回はいつもと志向を変えてインストゥルメンタル(歌がない曲のこと)をセレクトしました。教授こと坂本龍一さんが制作したTHOUSAND KNIVESのリメイクとして収録されたものです。両方のバージョンを聞き比べると面白いかもしれません。シンセサイザー,ボコーダー,ノイズと飛び道具的楽器やサウンドが全面に出ていて古さを感じさせません。飛び道具に飲まれることなくしっかりと手懐けているあたり,流石としか言いようがありません。いつもよりはとっつきにくいかと思いますが是非チャレンジしてみて欲しい一曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP52
パクリとオマージュの境界線
もはや恒例企画となっているhow to enjoy citypopですが今回はかなり難しい問題であるパクリとオマージュ(及びリスペクト)について自論を展開していきたいと思います。まずパクリはコード進行が100%被っている場合は勿論ですが,個人的には全体(コード,リズム,使用楽器の系統)の90%が同じであればパクリなのではないかと思います。しかし,曲の一部に往年の名曲のコードを使用したり,歌詞を引用したりするのはオマージュであると考えています。
音楽は事実として,各ジャンルがそれぞれ繋がって影響を与えています。音学史という学問が成立しているのですから異論はないと思っています。その中でターニングポイントになるようなミュージシャンが出てきます。そのようなミュージシャンを思わせるようなフレーズを入れることをある種の引用だと捉えると肯定していいものであると考えられるのではないでしょうか。文学の世界で許されて,音楽の世界で許されないというのはあまりにも厳しすぎるのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP 90
山下達郎 PACIFIC より キスカ
今回もインストゥルメンタルでございます。山下達郎さんが手掛けるインストゥルメンタルというだけでかなり異色なこの曲ですが,コーラスやギターのカッティングとかなり達郎さんカラーが色濃く取っ付きやすいかと思います。ギタープレイにコクがあり飽きがきません。是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP53
難解な音楽との付き合い方
作詞にかなり意図を持って抽象的な歌詞をつけた曲があるかと思います。名曲だ名曲だと囃し立てられているけど,ピンとこない音楽があるかと思います。かくゆう私にもあるわけでして「うーん,何がいいのやら…」と思うこともあります。普通なら,そこで終わると思いますがそこを踏みとどまって同じジャンルの自分の好みの音楽を聴いてみてもう一度その「ピンとこない」音楽を聴いてみてください。すると思いもよらないとっかかりを見つけることができるかも…
TODAYS CITYPOP 91
SONGS SUGAR BABE より 風の世界
ミドルテンポにギターが歌うように伸びやかな響きが素晴らしいこの一曲。ボーカルは大貫妙子さんです。全てのプレイが高水準だからこその余裕なのか他に曲よりも良い意味での緩さがありそれもたまりません。是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP54
音楽のブランド化
優れたミュージシャンの中にはそのバンド名がブランドのようになりアパレル化されたり,後進のミュージシャンのビジネス的なロールモデルのようになっているかと思います。セールスを気にすることは勿論大切であると私は考えますが,音楽がアートであるということはすっぽり抜け落ちているような売り方をしているミュージシャンが散見されます。確かに,ある程度のプラットフォームに当てはめることである程度の利益を上げることもビジネスである以上大切です。しかし,それは商品を売るという粋を出ることができません。音楽及びアートにしかできない美しさを人々に提供するという音楽ビジネスのあり方,大袈裟にいえば,ある種の啓蒙主義的意味を内包できるものであることを今一度考え直しても良いのでは無いかと思います。
TODAYS CITYPOP92
ORIGINAL LOVE 結晶 より 月の裏で会いましょう
わりかし派手目な楽器の音色ですが全体として統一感がある一曲です。田島貴男さんの伸びやかにして芯のある声,ギターのトレブリーな響き,細部だけ独立させても何ら遜色なく聞けるクオリティー。非の打ち所がないです。サウンドもcitypopど真ん中です。是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP55
クラシックとポップスの境界線
クラシック音楽には世間的に高尚であったり突起にくいイメージがあるかと思います。しかし最初から高尚なイメージがあったわけではありません。最新の曲であった時期があるのです。一般大衆向け,つまりpopsであった時期があるわけです。長い時間がたっても残っていく過程を経ることで高尚な音楽へと昇華されていくわけです。当たり前なようでいて見落としがちなこの事実,皆さんはどう捉えるでしょうか。私はあえてクラシックとポップスの垣根を取り払って聴くことをおすすめしたいです。元は全てポップスなんです。気楽に聞きましょう。好きか,嫌いかでいいんです。もっと気楽に文字通り,easy listeningでいきましょうよ。
TODAYS CITYPOP 93
SIRUP FEEL GOOD より SWIM
ワンフレーズをループさせるシンプルな構成ながら飽きがこない名曲です。グルーブ感も抜群,soulなボーカルを満喫できます。是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP56
音楽とファッション3
さて皆さんは,だいぶ前ですが,HOW TO ENJOY CITYPOP6,18を見ていただけましたか。この2回に渡って扱っている本テーマですが今回は3回目と当初の想定の上をゆく企画の長さでございます。
今までをざっくり要約すると音楽とファッションは相関関係にあり,時代を打つす鏡のような役割があるということでした。今回はその鏡の機能でもう一つ付け加えたい機能がございます。それは「自己」の表れである,つまり自分の鏡になるということです。自分の格好や好む音楽が自己の帰属するクラスターを表したり,単純な好みを表したりととても情報量が多いわけです。ある種の指標として優秀なのだと考えます。
TODAYS CITYPOP 94
suchmos MINT CONDITION より MINT
シンプルな楽器構成なのに重厚感と洗練された音が同居しているこの一曲。特別であったり奇抜なことはしていないのに飽きがこない。名曲の絶対条件をしっかりと兼ね備えています。是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP57
音楽の普遍性
音楽には当然流行り廃りがあります。一過性のブームに乗ることも物凄く大切です。しかし,名曲というものは流行りを過ぎてもなお多くの人に聞かれ続けるわけです。ここに音楽の普遍性があるのではないかと私は考えます。
TODAYS CITYPOP95
Nulbarich new gravity より Look Up
ミドルテンポにゆったりとシンセサイザーが響く一曲です。とにかく響きが綺麗,この一言につきます。使っている楽器数も少なくどれも部分的にまぶしてあるようなイメージで品が良いです。
是非お聞き下さい。
HOW TO ENJOY CITYPOP58
「音楽制作」という行為
音楽を制作するとは一体どのような「行為」なのでしょうか。これには定義というものがあるわけではありません。つまりその作り手それぞれにとって千差万別の意味を見出してもいいものです。私にとって音楽,特にcitytpop制作には自分の気持ちの吐口になっているのではないかと思います。思っていることを話すように音楽を作っているわけです。私にとって自分の考えを小綺麗に表現できる便利な方法こそが音楽制作なのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP96
荒井由美 コバルト・アワー より 少しだけ片思い
オールディーズのアメリカンポップスを思わせるこの一曲。コーラスといい,ギターといい,日本人離れしたクオリティーです。古き良きポップスへのリスペクトが全面に出た素晴らしい一曲です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP59
Citypopというプロダクト
皆さんは音楽,もといcitypopをどのように消費していますか。ドライブ中に,高音質なスピーカーの前の椅子に深く腰掛けて,と深さや時間や心持ちと様々な消費の仕方をしているかと思います。音楽が利益を生む商業材である限りにおいて,プロダクトであり続けるわけです。至極当たり前ではありますがその域を脱する,つまり音楽がただ単なる共有芸術へと変化する時その性質は大きく変わることになります。つまりただ単純にこの世界に一人以上の美しいと感じる人がいる限りにおいて存在する価値が保証されるものへと変化,(ここではあえて昇華すると言い換える方が適切かも知れませんが…)していくわけです。純粋な美へと昇華するわけです。しかし全ての音楽においてこの現象が歓迎されるべきではないと考えます。特にcitypopにおいてです。資本主義的,商業主義的に発生したからこそ放つ魅力が失われてしまうと考えます。美しさの根幹を見直した時,citypopはプロダクトである限りにおいて美しく,魅力的であると私は考えます。
TODAYS CITYPOP97
荒井由美 コバルト・アワー 雨のステーション
ミドルテンポに歌うように鳴り響くギターと、夜の匂い全開のこの一曲です。雨の日の独特の雰囲気を音で表現したものですが湿りけの中の美しさをよく捉えられています。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP60
音楽制作の裏側
皆さんは楽曲制作の場面を覗いてみたり,想像したり,はたまたご自身で創作されたりしているでしょうか。楽曲の作り方は人それぞれで定型がありません。十人十色です。その特色がまさにミュージシャンのアイデンティティであったりするのかも知れません。
TODAYS CITYPOP98
大滝詠一 より 恋するふたり(Title Back Version)
ここで原点に戻りナイアガラサウンドをチョイスしたいと考え,今日は大瀧詠一さんの曲です。どの大滝作品にも共通して言えるかと思いますが一音一音の響きがとても綺麗です。中でもこの一曲はよりオールディーズのカラーが強くポップでありながら上質な響きを堪能できます。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP61
Citypopに見るエキゾチックへの憧れ
Citypopは日本のミュージシャンがsoul,funk,といった洋楽を日本人独自の解釈によって引き直した音楽であると言えます。根底に海外への憧れ,つまりエキゾチックへの憧れが内包されていると言えます。西洋から見たアジア,南国への憧れ,東洋趣味の音楽的表現を行ったエキゾチカとう音楽ジャンルがあります。citypopは日本人の抱いている西洋趣味の音楽的表現であり。どこかエキゾチカと成立する経緯が似ているような気がします。西洋のエキゾチカ,日本のcitypopと音楽にはその成立背景に文化的憧れがあるのだと私は考えます。
TODAYS CITYPOP99
松任谷由実 14番目の月 より さざ波
ミドルテンポにコーラスとcitypopサウンドの王道のツボをおさえた一曲です。キーボード,ギター,コーラスが溶け合うような響きが魅力的です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP62
音の構築
私はよく「~なサウンドだ」というような説明をよくするかと思います。ではその音はどのような特徴,構築のされ方がされるのでしょうか。肝はズバリ「透明感」に尽きるかと思います。音に歪んでいるとか激しめな音の加工を行わず,透き通るような音像が曲を綺麗にそして洗練されたイメージを付与されるのです。
Nestaly project members meeting
今日はmeetingを行いました。
TODAYS CITYPOP100
Sugar Babe SONGS より すてきなメロディー
早いものでもう100曲目となりました。ここまで続けられたのもひとえに読者の皆さんのおかげかと思います。本当にありがとうございます。
これからも少しニッチ,でも癖になるcitypopの名曲を紹介していくので楽しみにしていてください。
またお忘れかもしれませんが我々は楽曲制作プロジェクトです。今楽曲を鋭意制作中です。どうか気長に待ってくださると嬉しいです。
さて,記念すべき100曲目はすてきなメロディーです。なかなか知っている方はいらっしゃらないかと思います。山下達郎さん,大貫妙子さん二人のヴォーカルと贅沢な一曲です。各楽器の一体感も他に類をみないほどです。それぞれの音の美味しいところを詰め合わせたような一曲です。また個人的にある一言で締めたいがために選曲したようなところがあります。
それは皆様の人生にこれからもすてきなメロディーがすぐそばにありますように…。
HOW TO ENJOY CITYPOP63
Citypopから見る海外から見るjapan
Citypopヒットの背景にはバブル期の日本の勢いづいた時代の空気感があります。これは前にも何度か話題にしてきたかと思います。しかしcitypop人気にはそれ以外の要素,そう,海外から見る日本像を避けては通れません。テクノロジーの国,自然に神を見出す独特の感性とそれは多岐に渡ります。皆さんも考えてみるとまた違ったcitypopもとい日本が見えるかも。
TODAYS CITYPOP101
DENIMS ゆるりゆらり
現代のcitypopからのチョイスです。ギターのクリーントーンが淡々と繰り返される曲ですがシンプルですが飽きがきません。ヴォーカルも力が良い具合に抜けていて曲名通り揺れながら聴きたいものです。
是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP64
音楽のジャンルの互換性
音楽のジャンルはたくさんあります。citypopもその中の一つです。音楽ジャンルは互いに刺激を与え合うという関係性にあるものです。大元が一緒のジャンルの音楽なはずなのに一度独立したものを再統合しようとすると別物が出来上がったりと興味が尽きません。皆さんも音楽のジャンルの互換性を少し意識しながら聴いてみてはどうでしょう。
TODAYS CITYPOP102
音楽のジャンルの互換性
音楽のジャンルはたくさんあります。citypopもその中の一つです。音楽ジャンルは互いに刺激を与え合うという関係性にあるものです。大元が一緒のジャンルの音楽なはずなのに一度独立したものを再統合しようとすると別物が出来上がったりと興味が尽きません。皆さんも音楽のジャンルの互換性を少し意識しながら聴いてみてはどうでしょう。
HOW TO ENJOY CITYPOP65
Citypopのバッキングの重要性
Citypopの中でギターは重要なポジションを占めています。中でもリズムギター,バッキングはその曲のカラーを決定する重要なファクターです。音色,リズム,奏法と様々な特徴づけがしやすくここに注目し聴いてみてください。
New Writer coming soon
当プロジェクトのPR部門がTODAYS CITYPOP を始めとするコラムの執筆することになりました。今後も基本的には私プロジェクトリーダーが執筆を続けますが,不定期でPR部門のライターが寄稿します。お楽しみに。
HOW TO ENJOY CITYPOP 66
曲の”スキマ”
様々な曲が様々な人から発信される現代において生き残り、名曲となってゆく曲の一つの条件があると私は考えます。それは曲が「いかに洗練されているか」です。私の言う「洗練」とはコード進行、リズム、使用する楽器に至るまで一つのテーマや狙いに沿って選び組み合わされている曲のことです。単なるフィーリングによって生み出される曲にも確かに名曲はあります。しかし、一定のテーマを持って作られる、まさにcomposeされた曲には一貫して音に説得力があります。この楽器、弾き手、ヴォーカルでなくてはならないと言う強い説得力です。そのような要素を矛盾なく曲に組み込むためには曲にスキマが必要です。特にリズムをとる楽器が空間を形成しそこにヴォーカルやギターがメロディーなどを埋めるイメージです。曲の"スキマ"こそ曲の魅力を最大限生み出す原動力なのです。
TODAYS CITYPOP 103
LUCKY TAPES より BLUE feat.kojikoji
今回も現代のcitypopです。シンセとギターの絡みが癖になる一曲です。vocalも良い意味で力が抜けていてまさにeasy listeningです。是非お聴きください。
new song writing
新曲鋭意制作中
HOW TO ENJOY CITYPOP67
citypopの裾野の広さ
Citypopには何度も繰り返し言ってきたことですが明確な定義があるわけではないのです。それ故にcitypopの範囲は広く,ベースとする音楽ジャンルの範囲が広いのが特徴です。rock,funk,soul,popsととても広範囲なジャンルをミックスし次々と新しいサウンドが作られてゆくのです。
TODAYS CITYPOP 104
Showmore OVERNIGHT より circus
シンセの揺れるようなメロディーラインが印象的な一曲。AOR的なアプローチで心地よいです。単調でありながら飽きがこないというのも絶妙です。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 68
Citypopに思いを馳せて
今まで散々書きたいことを書き連ねてきた本コラムですが,今回は私TOMO個人とcitypopの出会いについて書かせていただこうかと思っています。かなり私的なニュアンスが全面に出たコラムなのでいつもより暖かく読んでください笑
さて,私は父の影響で幼い頃から山下達郎さんの音楽が身の回りにありました。ドライブ,休日の昼下がり,子守唄変わりになっていました。幼い頃からそのような洗練されたサウンドに囲まれながらも音楽が好きになったのは中学生の時でした。最初は一般的なJ Rock,J popを聞いていましたが先祖返りとでも申しましょうか。好きなバンド,ミュージシャンの好みが固まり自覚する頃には気付けば山下達郎さんを中心とするcitypop好きに
なっていました。近々ラジオ企画で詳しく語れたらいいな…
TODAYS CITYPOP105
山下達郎 MELODIES より クリスマス・イブ
早いものでもうクリスマスイブです。皆さん思い思いに素敵な時間を過ごされているかと思います。
そんな素敵な時間を彩るこの一曲です。達郎さんのコーラスワークとゆったりとしたメロディー,この曲を聞かないとクリスマスの到来を感じられないほどです。7thのコードが散りばめられており,音の響きがリッチです。最後に皆さんの素敵な時間を祈って
Merry chrismas
TODAYS CITYPOP106 written by アメミヤ
氷の世界 1973 井上陽水より written by アメミヤ
待ちぼうけ 作詞 井上陽水、忌野清志郎 作曲 井上陽水、忌野清志郎
こんにちは、新メンバーのアメミヤです。これからPR部門に参加させていただくことになりました。
これからよろしくお願いします‼
さて、皆さんは、「氷の世界」というアルバムをご存じですか?
このアルバムを少し説明すると、氷の世界は井上陽水さんの3枚目のアルバムです。
そして、このアルバムが発表された1973年から2年ほど経った1975年8月には、日本初のレコード売り上げ100万枚達成という偉業を成し遂げています。
氷の世界は、邦楽史を語る上で非常に重要であり、city popにおける金字塔と言っても過言ではないでしょう。
そして、このアルバムに収録されている「待ちぼうけ」は、冬の寒さにも似た切れ味の鋭いギターが印象的な曲で、率直にかっこいい曲です。
テンポよく進行するこの曲は、2分40秒の中に井上陽水さんの個性が散りばめられており、何
度も聴く事でより味が出てきて、井上陽水ワールドに思わず心奪われることでしょう。
曲全体が楽しげで聴きやすさを持ちつつも、詩は難解で洗練されており、それによって生まれる独特な世界観はいかにも井上陽水さんっぽいと例える他ありません。
文学的かつカオスな世界観は聴き手に考察の余地を残しており、曲の解釈が一義的ではない点も魅力の一つです。
また、この曲には井上陽水さん、忌野清志郎さんに加え、細野晴臣さんも参加しており非常に豪華なメンツで曲が制作されていることがわかりますよね。
余談ですが、「氷の世界」は井上陽水さんの入門として、是非お勧めしたいアルバムです。敷居の高さを感じることがなく、名曲ぞろいのこのアルバムは純粋に初めて聴くのにうってつけな名盤です。
今年の冬をより特別にしてくれるようなこの曲を、をぜひ聴いてみてはいかがでしょうか?
HOW TO ENJOY CITYPOP 67
曲の展開にみるcitypopらしさ
今まではサウンドそのものであったり文化的背景であったりから言及してきましたがcitypopの曲の”構造”から見えてくる「らしさ」ってなんでしょう。私はバックビートとギターカッティングによるループであると考えています。他の音楽ジャンルよりも比較的同じフレーズを使う傾向にあり楽器数を増やす減らす、一つのコードだけ変える、一時的にリズムを変える等で味付けを変えているのです。シンプルからくるカッコよさこそ私にとっての「citypop」らしさであると考えます。
TODAYS CITYPOP107
折坂悠太 平成 より 平成
元号を曲名にするというこの挑戦的な楽曲もcitypopです。citypopにはノスタルジー(あるいは第三者から見た魅力的な部分を抽出し誇張したポートレート写真のような描写)がつきものであるという話は以前からしているかと思います。私のような”当時”を知らない人達の羨望の眼差しの対象であるという要素を持った音楽なのです。外から眺める人の視点の音楽です。しかし,この曲はそのノスタルジーを逆手にとり,逆に我々が生きてきたリアルな一切の誇張,美化が介在しない現実としての「平成」を描いているのだと私は考えます。サウンドとしてはとてもシンプルでドラム,キーボード,ストリングスで語りかけるようなそんな暖かいヴォーカルです。これから生まれてくる子供たちや今幼い子供達にとっては平成という時代は「平成」ではなく,”平成”として捉えられるのだと思います。(最も,ノスタルジーの対象になるか当事者には分かりかねますが。)我々が「1970sから1980s」ではなく”1970sから1980s”と捉えるように…
HOW TO ENJOY CITYPOP68
Citypopとoldays の関係性
Citypopとoldays の関係性
音楽ジャンルの一種としてoldays(古い音楽,特に1960年代近辺のアメリカンポップス)があります。これらの音楽はただ単に古い曲,音楽群と言うよりも古く優れていると言う特徴を持っています。2021年現在から見るcitypop(ここでは1970年代から1980年代のもの)も古い音楽と言えるでしょう。しかし,俗にcitypopをoldaysに組み込むだとか,その一派として認識するような風潮や考え方はありません。ではなぜか,それはどちらも時代的区分という側面とサウンド的側面を持ち合わせているからです。この二つのジャンルはサウンド的にも時代的にもことなれど,似たような生い立ちがあるのだと私は考えています。
TODAYS CITYPOP108
lucky tapes BITTER! よりBITTER!
札幌ビールとのタイアップ曲であるこの一曲です。小綺麗なシンセのメロディーが病みつきです。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 69
Citypopサウンドの捉え方
私は飽きずに長々とcitypopについてあーでもないこーでもないと書き連ねてきました。そこでよく私は「〜を捉える」という言葉を使うのであると自覚的になりました。
そこで今回はnestaly的citypopの捉え方をお教えさせていただこうかと思います。citypopもとい音楽を聴くとき,皆さんは何に注目しますか。ヴォーカルの外見,声質,リズムと様々であるかと思います。私は3つの軸で音楽を聞いています。1,リズム2,メロディーの進行3,サウンドのキレです。1は自分好みの後ろのりであるか,また手数の多い少ない,2はコード進行を予想しながら聞いて好みの音が出てくるか3は奏者の手癖からくる音の綺麗さです。このように他の人達の聞き方を知ると自分の音楽の聞き方のヒントになったりするかも…
THANK YOU FOR INTEREST IN NESTALY 2021 AND GOOD YEAR
早いもので2021年も今日で終わりです。今年の6月22日にこのprojectを発足して以来,様々な形でcitypopに触れる,楽しむ機会の創造に努めてきました。私達はcitypopを通じて少しでも社会が明るく,幸せを感じることの出来る一助になりたいと考えています。来年からは新企画,中々リリース出来ていない新曲の発表を行う予定です。これらの活動が一人でも多くの方の幸せに繋がればと切に願っております。2021年に我々を知ってくれた,記事を読んでくれた,曲を聞いてくれた皆さん本当にありがとうございます。来年もよろしくお願いします。それでは皆さん,良いお年を。
Nestaly project member 一同
HAPPY NEW YEAR
新年明けましておめでとうございます。2022年もしっかりと皆さんにcitypopをより楽しむ時間,機会を作れるように頑張ります。皆さんどうかよろしくお願いします。
Nestaly project member 一同
TODAYS CITYPOP 109
流線形 TOKYO SNIPER より レインボー・シティ・ラン
新年一発目の曲です。比較的シンプルな曲です。ミドルテンポのドラム,ギターのローテンポなリフ,シンセとcitypop的要素を抑えていますがそれ以上奇抜な要素がないです。しかし,飽きることないシンプルであるからこその飽きないサウンドに仕上がっています。
HOW TO ENJOY CITYPOP70
Citypopの魔法
都会的で洗練された音楽,citypopには聴く人に都会の喧騒や夜景や人の流れを想像させる力があります。聴くだけでお洒落な気分にさせてくれるそんな魔法のような音楽と言えるかと思います。
TODAYS CITYPOP 110
宇多田ヒカル FIRST LOVE より Automatic
今日はJPOP界で外すことのできない宇多田ヒカルの楽曲です。皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが,citypopの文脈において聴くとより高い解像度で理解することができます。この曲は電子的なドラムのキックとD♭maj7,Cmin7,B♭m7,B♭m7/E♭と7th(四つの音で構成される和音,4和音)が多用されておりこのコードからくる所謂お洒落さがまさにcitypopです。
HOW TO ENJOY CITYPOP71
citypopとの向き合い方
皆さんに散々citypopとは~と講釈をたれていたわけですが、citypopという音楽にどのうように向き合えばいいのかについては話していませんでしたね。私はcitypopを現実逃避の行き先、ありもしない理想の対象として捉えてるいるように思えます。現実離れした綺麗な世界とでも言いましょうか、その美しさにを感じて楽しむということが向き合うことなのかもしれません。
TODAYS CITYPOP111
Friday night plans HONDA より HONDA
HONDAと大きく銘打っている通り,HONDAのcmに起用されたこの曲ですが,クオリティーがとにかく高いです。グルーブ感,音数の数のコントロールと非の打ち所がない曲です。まさに聞いていて勝手に体が動く曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP72
楽器数の数のバランス
作曲を行うと楽器数のバランスに常に悩まされています。数を増やせばダイナミックで重厚になるもののリズムが埋もれやすく,逆に楽器数が少なくなると一つ一つの音の占める割合が増え,プレイヤーの力量がモロに出るためなかな難しいところです。理想のバランスは一体なんなのか作品で示したいものです。
TODAYS CITYPOP 112
松任谷 由美 COBALT HOUR より COBALT HOUR
表題曲であるこの一曲ですが触れていなかったことに自分自身驚いています。リズムはハイテンポ,ベースがよく聴いていて音の重なりが綺麗な一曲です。懐かしさを体現したようなギターやシンセの使い方が今となっては新鮮です。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP73
演奏の”広がり”
楽器数に差があり,一音一音がズレが少なくハーモニーとして聞こえた時,音がよりリッチで奥行きを感じることができます。これを曲の”広がり”と私は呼んでいます。この”広がり”の有無こそが曲の質や聞いた後の満足感に繋がっているのだと思います。
TODAYS CITYPOP113
大滝詠一 Best Always より Cider`77
歌詞に「一人で,二人で,三ツ矢サイダー」とあるように広告としてのカラー全開のこの一曲ですが,商業主義とcitypopは切っても切れないものがあることを体現した作品です。サウンド的にもコーラスやドゥアップ,多重録音とナイアガラレーベルカラーが出ており素直に楽しめます。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP74
引き算の美学
曲を制作していてありがちなことの一つに楽器数が増えてしまうという傾向があります。音数,楽器数を増やせばその分だけ派手に聞こえるのでついつい増やしてしまいがちなんですが,ここで最小限位楽器数や音数を減らすことができればより洗練された曲に仕上げることができます。
TODAYS CITYPOP 114
BAND WAGON 鈴木茂 より スノー・エキスプレス
インストゥルメンタルからの紹介です。日本ギター界の重鎮,鈴木茂さんの演奏するこの一曲です。バックビートのドラムに軽快に響くエレキギターの音は爽快そのもの。冬独特の凍てつく寒さの中に内包する洗練されたサウンドが楽しめます。
HOW TO ENJOY CITYPOP75
”古びない”名曲
名曲と呼ばれる楽曲を形容する言葉として古びないというワードをよく目にするかもしれません。一見そのままの意味というか,文字通り,文面をなぞっただけの字面上の意味に捉えるのが一般的かと思います。今回はそこを少し深堀していきましょう。古びない音楽の対局にあるのが一過性の流行り物の音楽です。一時的ではあるものの爆発力がありその爆発によって引き出される良さがあるわけです。ですがその良さの種類が名曲のそれとは異なるのではないでしょうか。真新しい音,構造ととにかく今までにない斬新さからくる良さです。しかし名曲にはもっと根本的なシンプルな,削ぎ落とされた様式美や技術の高さからくる味わいという具合に新旧を問わない良さがあるのだと考えます。流行り物が悪いといいたいわけではありません。良さの種類が異なるということを言いたいのです。
TODAYS CITYPOP 115 written by アメミヤ
細野晴臣 「トロピカル・ダンディ」より
絹街道
こんにちは、アメミヤです。
今回は、私が細野晴臣さんの曲の中で一番好きな曲をご紹介したいと思います。
その前に、皆さんは「トロピカル・ダンディ」というアルバムをご存じでしょうか?
このアルバムは、細野晴臣さんの2ndアルバムで、処女作であるHOSONO HOUSEが発表されたおよそ2年後の1975年6月に発表されました。
これを見て分かる通りかなり初期のアルバムとなるのですが、その後発表される
泰安洋行(3rd)はらいそ(4th)
にトロピカル・ダンディを加えてトロピカル3部作と言われることも多いため、そこでピンとくる方もいるのではないでしょうか。
前作のHOSONO HOUSEに比べて明らかに音楽的な特徴が変化しており、かなり大雑把ですが
はっぴいえんど~HOSONO HOUSE
→トロピカル・ダンディ~はらいそ(トロピカル3部作)
→YMO~
というような段階的な進化の過渡期にあたる作品だと勝手に思っています。
そんなこのアルバムですが、タイトルやジャケットのようにアジア、あるいは南国感が強い作品という印象です。
トロピカル3部作はエキゾチカというジャンルの音楽にとても影響を受けており、遠い南国に旅行に来たような気分になれます。
また、エキゾチカという音楽は西洋からみた東洋のイメージをもとに作られており、広く東洋人でありながらエキゾチカ音楽を制作している細野晴臣さんの音楽に対する強い探求心や創造性が伺えます。
そして「絹街道」は、細野晴臣さんの曲を初めて聴く人にもおすすめしたい曲です。
正直、その理由が私が細野晴臣さんにハマったきっかけがこの曲だったからという事だけなので、感想しかお伝えできないのですが…とにかく良い曲なのでぜひ一度聴いてみてください!!
ベースとドラムが細野晴臣さんの声に乗って何とも言えぬ安心感と暖かさを与えているこの曲は、まだまだ寒いこの時期でも季節外れな感じが一切出ません。
普段は比較的おしゃれな曲を紹介しているnestalyですが、今回は休みの日など、ゆっくりしたい日に聴くと元気が出る曲です。
皆さんもこの曲を聴いて、エキゾチックな旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
さて、今回でアメミヤ2回目の曲紹介ですが、たまに長めの記事を書かせてもらえたらと思っています。
これからもよろしくお願いします。
HOW TO ENJOY CITYPOP 76
ライブの在り方
皆さんはミュージシャンのライブには足を運んだことはありますか。ミュージシャンそれぞれによってそのライブの個性があるかと思います。その個性の中で私はとにかく,良い音で曲を聞かせることに特化したライブを強くお勧めしたいです。私のように音楽そのものが好きな奇特皆様は1に音2に音3に音と音楽そのものをより臨場感を持って楽しめる音楽体験を求めているのではないでしょうか。確かにミュージシャンと同じ空間にいることに価値を感じたり,同じ音楽が好きな人同士が集まる場として楽しむなど先ほど私が言ったライブの在り方が絶対的に正しいだとか他は間違っているとはさらさら思いません。ライブの在り方に正解などありませんから。しかし,私は本プロジェクトに興味を持ってくださる皆さんとであれば共感していただけるのではないかと思い本コラムを執筆しました。もし我々がライブを行うのなら当然,こだわっていきたいと考えています。
TODAYS CITYPOP 116
大滝詠一 EACH TIME より レイクサイド ストーリー
コーラスワークが秀逸な一曲です。音を一度聞けば「あ,ナイアガラサウンド(大瀧詠一が作ったレコードレーベルであるナイアガラレーベルに特徴的に見られる音像のこと)だ!」だとわかるほど響きが心地よい絵に描いたウォールオブサウンド(同じ楽器を弾く奏者を複数人同時に演奏することで得られる音のこと)が楽しめます。ストリングスの扱いやヴォーカルの辿るメロディラインとわかりやすいほどしっかりとナイアガラの音に仕上がっています。
HOW TO ENJOY CITYPOP77
Citypopに思いを馳せて2
あーでもない,こーでもないとたらたら書き連ねている本コラムですが,今回は久しぶりに個人的な思い100パーセント(おい!一人よがりだぞ!と思っても優しい気持ちで読んでくれると嬉しいです笑。)を書き殴った記事です。音楽好きだと豪語して毎日こうしたコラムを書いていて思うのが自分にとっての音楽,もといcitypopの位置付け,機能,意味合いが変化してきているように思います。自己の投影,行先への不安をかき消す特効薬,自己表現のツールといくらでも言い換えることができこれら全てが私にとってのcitypopに関わる意義であり楽しみであり理由なのです。この意味合いが今後どのように変化しnestalyにどのような影響を及ぼすのかわかりません。しかし,楽しみでしかありません。
HOW TO ENJOY CITYPOP78
視覚表現とcitypop
さて、今回イレギュラーな2回連続のhow to enjoy citypopでございます。今回はcitypopをめぐる視覚的表現について考えていきます。音楽にはpvジャケットアートと様々な形で視覚表現が密接に関係しています。以前にも述べましたがcitypopに対してありもしないノスタルジーの現出、つまりまだ日本に勢いがあった頃の文化に憧れや現在抱える問題の無いある種のユートピアに私を含めた音楽ファンが格好良さを見出しているという側面があります。その象徴として日本のアニメやネオン看板や夜の東京の風景といったものがアートワークに多用されているわけです。これらのシンボルを音や歌詞世界ではなく視覚表現単体として用いるというムーブメントが確実にあります。それらのものをお洒落なものとして認識し、身の回りに置いたりその世界に浸ることを一部の若者が「チルい」「チルってくる」(おそらく米英語の俗語表現であるchill out【くつろぐ】から作られた造語)などの言葉で表していることからも頷けるのではないでしょうか。これらの一連のムーブメントやcitypopブームを支える大きな要素、わかりやすくするツールとして視覚表現が機能しています。視覚表現が単一のアートとして評価されるようにcitypopとセットになることで一つの世界観を担うことにも不思議はないはずです。このようにcitypopは音楽ジャンルであると同時に視覚表現を含めた文化としての機能を有しているのです。
TODAYS CITYPOP 117
吉田美奈子 MONSTERS IN TOWN より 窓(Moment of Twilight)
激渋なブラックミュージックテイストのこの一曲。ギターやドラムやシンセは全体に統一感を持たせる役回りだけにこだわっている感じがします。多くを楽器に語らせず,吉田美奈子さんの伸びやかにしてダイナミックなvocalがしっかりと響き渡っています。上手いヴォーカリストを聴きたければ,この一曲と言っても差し支えがありません。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP 118
松任谷 由美 昨晩お会いしましょう より タワー・サイド・メモリー
軽快なドラムのリズムとギターの小綺麗なリフが印象的な一曲です。管楽器とコーラスがいいアクセントになっておりヴォーカルをより一層際立たせています。響きを楽しむにはうってつけな一曲です。是非お聴きください。
TODAYS CITYPOP119
松任谷由実 PEARL PIERCE より 真珠のピアス
連続でユーミンさんです。ギターの爽やかなカッティングが印象的です。コーラスやドラムやベースのリズムもテンポ良く重すぎず軽すぎずといったちょうど良い重心のサウンドです。いい意味で何も考えずに聞いてもcitypopサウンドであるとわかるようなそんなキャッチーさを持った一曲です。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 79
”打ち込み”と”生音”の共存
DAW(パソコン用の音楽制作ソフトウェア)の普及によって楽器を演奏することの意味合いが変わってきました。今までは楽器を演奏することが唯一とまでは言わないまでも音楽を演奏する,作曲する手段としてかなりの重要な位置を占めていました。しかし現代では,極論楽器を弾かなくても演奏したり作曲できるようになっています。楽器を演奏するより簡単に手軽に演奏や楽曲演奏ができるようになってきているのです。しかし,このDAWによる楽曲制作=打ち込みと楽器を実際に奏でる生演奏には大きな音色的な違いがあります。ギターを楽曲によって持ち変えるように,ある意味音を奏でる楽器として”打ち込み”と”生音”を選択しているミュージシャンが増えています。このように楽器としての”打ち込み”と”生音”の共存しているのです。
TODAYS CITYPOP 120
Nulbarich H.O.T より ain’t you on the map yet
透き通るようなクリアなサウンドに抜群のグルーブ感のこの一曲を紹介させてもらいます。ギターのバッキングはシンプルながらグルーブをしっかりと出していてシンセやヴォーカルが全体を引き締めている印象を受けます。現代のサウンド然としていながらも背景には伝統的なpopsの雰囲気も残しており一度で2度美味しいです。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP80
グルーブと楽曲のクオリティー
私は度々グルーブ感というワードをよく取り上げてきました。グルーブ感はそれぞれのミュージシャンの癖や技量によるところが大きように私は考えます。良いバンドには良いベーシスト,良いドラマーがいます。名曲に出会いたいのなら,まずはグルーブに注目してみては?
TODAYS CITYPOP 121
大貫妙子 CLICHE より 黒のクレール
ストリングス,シンセサイザーが重なりあって重厚なサウンドを楽しめる一曲です。懐メロ匂がとてもするどこか懐かしさを感じさせるものがあります。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 81
citypopサウンドの個性
citypopサウンドというのはすごく主張が強いわけではありませんが一聴すると一発でわかる何かカラーがあります。どこか色っぽいと言いますかとにかく聴いてみてください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 82
音の記憶
なんとなく聞いたことのある曲の中でものすごく鮮明な記憶と繋がっているものがありませんか?このように記憶と音楽は繋がっているのです。
TODAYS CITYPOP 122
大貫妙子 CLICHE より 黒のクレール
ストリングス,シンセサイザーが重なりあって重厚なサウンドを楽しめる一曲です。懐メロ匂がとてもするどこか懐かしさを感じさせるものがあります。是非お聴きください。
TODAYS CITYPOP 123
サカナクション ショック! より ショック!
昨今のレトロリバイバルムーブメントを体現したこの一曲。サウンドの随所に昭和歌謡の要素があったり妙に歌詞がキャッチーであったりと王道ど真ん中を狙いに行くことわせずニッチな音楽ファンに響くようなサウンドメイキングであると私は考えます。
TODAYS CITYPOP124 written by アメミヤ
ムーンライダーズ「ムーンライダーズ」より
お洒落してるネお嬢さん
こんにちは、アメミヤです。
今回はムーンライダーズの紹介ですが、このバンドを知っているという方は、どのくらいいるのでしょうか。決して無名のバンドではないのですが、はっぴいえんど等と比べると特別スポットライトを当てられる機会は少ないと思います。
しかし、この「ムーンライダーズ」は高い評価を受けることも多く、私自身非常に好きなアルバムです。
ムーンライダーズのボーカルの鈴木慶一は、はっぴいえんどのバックバンドやはちみつぱいでの活動、任天堂のゲームMOTHER、MOTHER2-ギーグの逆襲の楽曲制作など経験しており、5人目のはっぴいえんどと称されるほどの天才です。
経歴やエピソードはかなり多くて紹介しきれないので、気になった方がいたら調べてみると面白いと思います。
そしてこの「お洒落してるネお嬢さん」は、ところどころ怪しげな雰囲気がしながらもバイオリンの音色や変則的なドラムが非常に美しい曲です。「怪しげな雰囲気」というのは歌詞に注目していただければ明白なのですが、、、
それはひとまずスルーして、この曲を楽しんで聴いていただくためにアルバム1曲目の「紅いの翼」から10曲目の「砂丘」まで通して聴く事をおすすめします。
正直、かなり癖の強いアルバムなので最初びっくりすると思いますが、何度も繰り返し聴くことで、どんどんのめりこんでいくような魅力があるアルバムだと思います。
皆さんも「ムーンライダーズ」で新感覚のシティポップを体感してみませんか?
HOW TO ENJOY CITYPOP 83
好きなミュージシャンのルーツにみるmy音学史
以前から音楽の楽しみ方の一つとして好きなミュージシャンが影響を受けたミュージシャンや音楽ジャンルを辿ってみるという方法をおすすめしてきました。さらにも一歩進んでそのミュージシャンや音楽ジャンルをいくつか出してみてください。その各要素を知った順番に並び替えると自分の好きな音楽の変遷を知ることができます。より深く,体系的に好きな音楽を捉え直すことができますよ。是非お試しあれ。
TODAYS CITYPOP 125
村田和人 空を泳ぐ日 より 電話しなくても
リズム,バックコーラス,ベースライン,ギターフレーズ全てが清々しいほどcitypopど真ん中な一曲です。単調なようで各パートの絡みを聞かせるあたり流石としか言えません。無駄のないサウンドメイクの一つの形かもしれません。
HOW TO ENJOY CITYPOP84
citypopの国際化
citypopがアジアを中心にウケていることは度々紹介してきましたが現地で独自に進化した海外版citypopをご存知でしょうか。日本の若きミュージシャンたちがpopsを日本に合うように引き直したように海外でも同じようにcitypopがさらに引き直されているのです。それぞれ個性的なサウンドに仕上がっておりそれぞれ楽しめますよ。
TODAYS CITYPOP126
Hyukoh Comes and Goes from 22
Yesterday, I took up international city-pop movement. City-pop has been not only music genre which is popular in Japanese music geek, but also has been it which is popular in all over the world ,especially in Asia. City-pop became worldwide music.So I try to write “TODAYS CITYPOP”in English. I introduce Korean band Hyukoh. Comes and Goes which is Hyukoh’s number has characteristic sound that made for clean electric guitar . Especially, Hyukoh’s guitar cutting is groove. If you listen that music,you are danced.That sound is moderately light and twangy .That number’s guitar sound is some kind of correct answer in pops. Thank you for read.
この曲はなんと言ってもギターサウンドです。クリーンでのギターカッティングはまさに秀逸の一言です。ギターの生み出すグルーブ感でついつい体を動かさざるを得ません。良質なpopsのひとつの正解であると言っても過言ではありません。バッキングで踊れる曲はグルーブがしっかりと出ている一つの指標ですがまさにといったサウンドです。是非お聴きください。
今回は海外のcitypopをピックアップしてご紹介しました。英文verと和文バージョンを両方出すのでお楽しみに。
TODAYS CITYPOP127
Phum Viphrit Lover Boy from LOVER BOY
I want to introduce Phum Viphrit who is musician in Thiland. HIs number”Lover boy” play sophisticated sound. This sound perhaps come from soul music,funk.Actually, he said that his guitar playing style was effected by Nile Rogers,George benson.He is not directly effected by city-pop sound. But I can find common signature sound both city-pop and his number.Both music usually use 7th chords , play guitar cutting and make it important to groove.So I want to say “he is city-pop musician. Another he use the chorus sound and delay sound. That point is important to say “he is city-pop musician” too. Thank you for read.
今日も英文での紹介が先行しておりますが,日本語でも解説いたします。今回紹介するミュージシャンはPhum Viphrit(ファム・ビブレット)です。彼の曲であるlover boyはグルーブ感抜群の曲です。私がギター弾きであるからギターに小うるさくなることもないことはないでしょうがそれを差し引いても彼の奏でるギターバッキングはくせになります。踊れる曲つまりダンスナンバー的な側面を持ちつつ適度に7thのコードを入れることと快適なサウンドへとダンスナンバーを昇華した一つの形であると私は考えます。是非お聴きください。
TODAYS CITYPOP128
H3F City Lights for CITY LIGHTS
TODAY, I want to introduce H3F which is the band in Thailand Bangkok. There’s number “City Light” is consecrative number in a good sense. That number is organized by traditional Japanese city-pop sound,cords. So I get the impression that they respects city-pop sound . But It’s just one side of that number. All Lyrics is written in english. Generally,city-pop’s lyrics is written by Japanese or musician’s mother language . Because City-pop is made suited Japanese sound. To begin with city-pop was based soul ,funk,AOR(adult oriented rock).City-pop is Japanese taste soul ,funk,AOR in a sense. So city-pop’s lyrics is written by Japanese or musician’s mother language.But that number isn’t.And that mixed originally soul,funk,AOR flavor sound.That number is based on both Japanese city-pop and originally soul,funk,AOR.That is very interesting.Thank you for read.
さて,日本語解説いきましょうか。タイ,バンコク発のシティーポップバンドです。サウンドにしろコードにしろcitypop厳守と言った印象を受けるほど良い意味で保守的なサウンドになっていながらも,本家ソウル,ファンクといった洋楽的要素もありどちらの要素も同居しているのが面白いところです。先祖返りしているとも言えるかもといった曲です。是非お聴きください。
TODAYS CITYPOP 129
iri Wonderland for shade
TODAY,I introduce Japanese musician iri.Her number “Wonderland” is very groovy .keyboard’s melody is chill.I repeat this music today.This music structure is simple.But listener is not get rid of this.Thank you for read.
この曲はなんていってもテンポ感が絶妙です。音を抜く,入れるの匙加減の美学が光るサウンドです。是非お聴きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP85
あえての異ジャンル
Citypopの良さをより深く理解するためにあえて異なるジャンルを聞いてみるのも一興です。外から見ることでcitypopの特徴や良さが鮮明に見ることができます。
Let’s check it other genre.If you check it,you can find city-pop’s signature.You can enjoy city-pop truly.
HOW TO ENJOY CITYPOP 86
ライブデビューのすゝめ
皆さんはミュージシャンのライブに足を運んだことがありますか。ないというそこのあなた!行ってみませんか,ライブ。ミュージシャンの力量,息遣い,ファン層とありとあらゆる情報を受け取ることができる絶好の機会ですよ!是非是非!!
Did you join a musician’s live? Let’s try it. If you join a live, you can feel musician’s tectonic and feeling. You can only experience at live . Please,join it.
TODAYS CITYPOP130
竹内まりや Mariya Takeuchi variety アンフィシアターの夜 (Anfi theater no yoru)
Today, I review Mariya takeuchi’s number Anfi theater no yoru. That translate in English,Anfi theater’s night.That number seem to be based in soul music.It resembles soul style. I think that number try to reconstruct it to Japanese preference.If it is heard by soul big fun, they may be interesting in it. That number is not only similar to soul, but also remake to Japanese sound taste. I think that number makes you happy.
日本語版解説も勿論やりますよ!さてこの曲はタイトルにアンフィシアター(LAにあったライブ会場)とあるようにアメリカをかなり意識して作られている感じがします。これは完全な主観ですがソウルミュージックへのリスペクトが色濃いサウンドに仕上がっているかと思います。さらにそのソウルサウンドをそのまま使うのではなくて日本人好みにアレンジしているようにも感じます。
HOW TO ENJOY CITYPOP87
Original信仰
音楽ジャンルには各ジャンルの源流というべき音楽ジャンルがあります。大元となるもの,つまりいかに源流に近いかこそが素晴らしさであるという価値観があります。その価値観を否定する気はさらさらありません。しかしその価値観が行き過ぎると全てがパクリであるとなってしまう危険性もあります。original信仰も行き過ぎは如何なものか…
Some people say Original music junle is best. But ,if it thinking go too far, almost music will go parody.That is not good.
TODAYS CITYPOP 131 written by アメミヤ translated by Tomo
TODAYS CITYPOP 131 written by アメミヤ translated by Tomo
佐野元春 VISITORS DELUX EDITIONより
COMPLICATION SHAKEDOWN(Live 1985.5.28)
皆さんこんにちは、アメミヤです。今回は佐野元春さんのVIWITORS DELUXE EDITIONからの紹介です。
まずは「VISITORS」について少し説明させていただくと、佐野元春さんの4枚目のアルバムで、1983年からニューヨーク一年間の滞在を経て作られたアルバムです。このアルバムの洗練されたサウンドは日本の同年代の音楽とは明らかに別物であり、聴いていて心地良いがあくまで玄人向けのアルバムという印象です。そして、通常版のVISITORSの完全生産限定盤として2014年に発売されたのがDELUXE EDITIONとなります。このアルバムは、もともと収録されていた8曲に加え、Mixやアリーナライブ音源などが付いた超豪華盤です。(因みにこのアルバムはラインミュージックやSpotifyなどサブスクでも聴く事ができます)
そんなこのアルバムですが、COMPLICATION SHAKEDOWN(Live 1985.5.28)はアルバム1曲目のCOMPLICATION SHAKEDOWNを一度聴いた状態でLiveバージョンを聴くのをお勧めしたいと思います。私が知る限りCOMPLICATION SHAKEDOWNほどライブで化ける曲は存在しないという位かっこよく,原曲と比べテンポが早くなり、ライブに来たファンが一斉に踊りだす景色を容易に想像できるような曲です。
聴いているとだんだん語彙力がなくなり「いい…すごくいい……」となってしまうので、非常に紹介するのが難しい曲ではあるのですが、低音サウンドやサックス、ギター、シンセサイザーのソロパートがひたすらに美しいので、是非そこに注目して聴いていただきたいです。そして、個人的な楽しみ方なのですが、ランニングなどをしながらこの曲を聴いているときの爽快感はもはや危険なくらい中毒性があるので、この聴き方をアメミヤから皆さんに提案したいと思います。さて、皆さんもシティポップの先駆けである佐野元春さんを聴いてみてはいかがでしょうか?
Hello.This is Amemiya. Today,I want to introduce Motoharu Sano’s number COMPLICATION SHAKEDOWN(Live 1985.5.28). “VISITORS” which is made by him is 4th album. He went to New york in 1983.That Album’s sound which feel comfortable is different perfectly for other Japanese musicians music and intend for big fun of music. In 2014, Basic version of it remade to DELUXE EDITION. This edition was added mix and sound source of arena live. You can listen this in LINE music ,Spotify,subscription.I recommend COMPLICATION SHAKEDOWN LIVE version. Please,first,you listen simple version then you listen live version. That number seems to imagine fun who came live dance.As far as I know, music which improve quality in live to this degree is not exist.To recomend this is very difficult for me to express this music dopiness. Because I lost my vocabulary to listen this music,Oh god .That number is beautiful with a simple heart. For example, low sound,sax,guitar,synthesiser’s sound is beautiful.Plase enjoy it. I like the time when I run with listening this music.That time is dope.Plase lisiten it. Bye.
HOW TO ENJOY CITYPOP 88
音楽のあり方
現在、音楽はさまざまな関わり方ができます。触れる、作る、共有すると多岐に渡るわけですがこと音楽でご飯を食べていくというあり方は昔以上にむずかしくなっている印象を受けます。簡単に作り手になれるということは参入障壁が低くなっているとも言い換えられます。音楽との付き合い方が増えてきている反面に本気で触れ合うことの難しさは増すばかりです。
Thesedays,music become thing which is easy to get invorved.Espetialy ,making it a job is very difficult comparison with past.Easy to become musitian is able to rephrase that barries to entry is becoming high.
TODAYS CITYPOP 132
大貫妙子 mignonne より じゃじゃ馬娘
ギターリフが心地良い一曲です。歌謡曲のようでいてしっかりとpopsの要素も抑えている点がなんとも秀逸です。ボーカルの辿るメロディーは単調なようでどこか中毒性のあり昭和歌謡のエッセンスを雰囲気を損なわないような形でpopsに組み込むという離業をなんてことないようにやってのけているところに大貫妙子さんの凄さが伺えます。
Hello,I introduce” jyajyauma musume”. That word means tomboy in Japanese.That music is mixed popular song factor and pops factor . So that music has dope and chill sound.
Please enjoy it.
HOW TO ENJOY CITYPOP89
広告文化とcitypop
Commercial and citypop
商品広告のcmにcitypopが実は使われていることをご存知ですか。その商品に持ってほしいイメージが都会的であれば効果的であると広告を打つ人達は考えているのかもしれません。そこに私はセンスを感じずにはいられません。また起用するcitypopの成立背景や文脈を意識しているのが窺えるので余計にそう思うのです。
Some company release commercial using citypop. May be company want to understand them image which is chill. I feel good sense from them.
TODAYS CITYPOP133
202 feat.泉まくら
ギターの緩やかでどこか艶やかなバッキングが秀逸な一曲です。曲全体として大きなフレーズの変化がないにも関わらず飽きさせずきかせられるサウンドメイクで素晴らしい一曲です。
This song’s guitar is Sweet ,chill ,glossy.That number is simple but I cannot get bored.
HOW TO ENJOY CITYPOP 90
アジアでのcitypopの変容
日本にアメリカンポップスなどの洋楽が入り日本流にアレンジしcitypopへと変化した様に,日本のcitypopが中国や韓国などのアジアで独自に変化しています。音楽が変化しガラパゴス的進化を遂げているともいえます。
City-pop was inspired for American pop and changed for city-pop.In china and Korea ,Japanese city-pop change to Asia’s city-pop.
TODAYS CITYPOP 134
水星 DAOKO
だいぶ前ですがtofubeatsさんの水星という曲をご紹介しました。そのカバーです。水星は2010年代の,現代版というには少し古くなりましたが今夜はブギーバックのようなアンセムとしてアイコニックな曲です。それをdaokoさん流にアレンジし歌詞をアレンジし都会の満たされてるようで満たされない様な空気感を見事に表現しています。歌詞の随所に東京を連想させるワードがあるのも立体的になっていて良いです。サウンドも原曲で特徴的だったシンセを程よくマイナーチェンジしていて心地良いです。ギターのリフも秀逸です。
Today,I introduce DAOKO Suisei .That number’s original song was made by tofubeats.Daoko coverd it. But ,it is not only simple cover but also chnge somethimg. She changed lyrics and sound little.That change is awesome.
HOW TO ENJOY CITYPOP91
受け継がれる名フレーズ
皆さんは世の中のヒット曲に共通しているコード進行があることをご存知ですか。いわば共有されるような素晴らしいコード進行があるわけです。そのほかにもベースラインやギターバッキングなど一部を全く別のメロディーに落とし込むなどもよくみられます。古き良きものを踏襲して新たな名曲を生み出すことも立派な楽曲制作の形です。
TODAYS CITYPOP 135
LUCKY TAPES The SHOW より Touch!
古き良きcitypopサウンドの特徴をしっかりを抑えながらも古さだけでなくきちんとボーカルワークや音の色彩など自分達の色に仕上げているあたりが素晴らしいです。ギターの軽快なカッティングにコーラスと王道ながらにツボを押さえています。
This number based on good old music style but incorporate Lucky tapes originality,vocal work and so on. Guitar cutting and chouras is rule of right.
HOW TO ENJOY CITYPOP92
曲の核に迫る
曲には必ず象徴ともゆうべき特徴的なサウンドやコード進行などがあります。それを探してみるのも乙かもしれません。
Let's try to found key music elements, like spetial sound and so on.
TODAYS CITYPOP136
What a Wonderful World with Original Love? original love & ovall より
接吻
オリジナルの音源は紹介しましたが今回はovallとのoriginal love本人としての合作カバーです。この音源は自動車メーカーPEUGEOT(プジョー)のcmに起用されたものです。特徴はなんと言ってもリッチなグループ感でしょう。生バンドの旨味を100%使いgroovyでいてかつ洒落たサウンドに仕上げています。必聴ですよ!
Today,I want to introduce seppun. This word means kiss in japanese. Before this time, I introduced original number.But, This time, I introduce self cover version.
Original love who write this song cover with ovall.That numebers charactor is dope groove. That number's sound is sophisticated well,and become habit.
Please check.
HOW TO ENJOY CITYPOP93
マッシュアップ,サンプリングはオリジナルと言えるのか
音楽制作方法にヴォーカルチョップ(完成された曲のヴォーカル部分だけを抽出し分解して全く別の曲に一楽器のサウンドとして組み込むこと)やサンプリング(完成された曲,騒音などありとあらゆる音を録音しそれを一楽器として組み込むこと),マッシュアップ(全く別の曲を統合して一曲にすること)といった文章の引用のようなこういった制作方法で作られた音楽はオリジナル音源と呼んで良いのでしょうか。私の見解はyesです。元となる素材が既成の曲であるとしてもクリエイターそれぞれの色が反映され一つとして同じものが出来得ないからです。
What do you think that music which made by mashup(integrate two songs) , sampling(recording sound from anywhere ,any music put in original music) and vocal chop(analyzing vocal put in original music)is original ? I think that answer is yes. Because creator cannot make the same music for that method.
TODAYS CITYPOP137
YONA YONA WEEKENDERS 唄が歩く時 より R.M.T.T
mellowなギターのフレーズが病みつきになるこの一曲,とにかく中毒性が強いです。裏拍で刻むビートにしっかりと深く乗ったヴォーカルもgroovyです。是非お聴きください。
That number is mellow and groovy. I presume that number influenced black music strongly. Plase enjoy it.
HOW TO ENJOY CITYPOP94
音と音の間の重要性
私は度々グルーブがどうとリズムに関する言及が多いかと思います。リズム,音と音の間の取り方と今回は言い換えさせていただきますがこの”間”こそがその曲の雰囲気を決めると私は考えています。
その間の取り方一つで曲が安っぽくも上質なものにでもなってしまうのです。それは何故か,答えは聞いている人間の心地の良さに直結する要素こそがリズムであるからです。メロウでローテンポの曲がバーやカフェでかかっているのを耳にしたことはありませんか。あれは人間をより上質で心地良い空間に自分が今滞在しているのだと認識させるためのものです。聴く曲のリズムによって人間は自分の滞在する場所の居心地を変えられるほどに影響力が強いものなのです。つまりリズムこそが人間の好む音楽を判定する大きな要素なのです。
I said “ groove is important” in the past document.Rhythm is the main part of music atmosphere . Do you know that Bar and coffee shop play mellow number? It aims having the good image for customers. Mellow music have of high quality image for listener. Music is important part of having image.
TODAYS CITYPOP138
Sirup EP2よりMaybee
ラップのような滑らかさとリズムの心地よさをもつ一曲です。野暮ったくなりがちな日本語リリックをうまく英語のような滑らかさで歌っているのが素晴らしいです。
This music rap and rythum is smooth and cofortable feeling.That number's groove is very nice. Plase check it.
HOW TO ENJOY CITYPOP95
音楽制作の楽しさ
音楽を制作するということのハードルは未だかつてなく下がっています。スマホ一つ,ノートpc一つで誰でも作ることができるようになっています。それゆえに音楽を作る人も増えやすくなっている部分もありますが,何よりも音楽を作るという行為自体に楽しさを覚えているからです。自己表現,自分の考え方,感情を色彩豊かに表すことのできるという楽しさがあるからであると私は考えます。
Nowadays,everyone can make music easily. That action is very useful for humans emotions,thiking,expression. That is why I like that.
TODAYS CITYPOP139
Lucky kilimanjaro !magination より 君とつづく
ミドルテンポに鮮やかなシンセサイザーの音色が映える一曲です。vocalのテンポも良くイージーリスニングにもってこいです。是非お聞きください。
That number has vivid sound. Vocal’s tempo is very smooth.
HOW TO ENJOY CITYPOP96
楽曲分析のすゝめ
皆さん大好きな一曲が何故大好きなのか考えたことはありますか。その要素を明らかにしてくれるのが楽曲分析です。コード進行,bpmなど多角的にわかるところから理解を深めていくと面白いですよ。
I recommend music analysis . If you do it, you can capture it from multiple angles.
HOW TO ENJOY CITYPOP97
ノイズの美学
皆さんはノイズを悪いものとして捉えていますか?私は違います。アナログレコードから出るノイズは味になりますし、曲に雰囲気を与えてくれます。皆さんも捉え方を変えてみてはいかが?
what image of noise do you have?
Bad? I am not.vinyl's noise give good feeling.Please try to change image of noise.
TRACKMAKING
名曲と向き合い,分析し,自分の音楽にしていく作業が楽しい…
Analyzing master pice is fun.
TODAYS CITYPOP140
大瀧詠一 EACH TIME より 1969年のドラッグレース
爽やかさ全開のナイアガラレーベルの一曲。音の透明度が他では類を見ないほどです。往年の洋楽の匂いが香るのもまた良いです。
This number’s sound is fresh.That degree of clearness is top class. Please listen.
HOW TO ENJOY CITYPOP98
オリジナリティーとサウンド
様々な楽曲と向き合う中で特徴的なサウンドに数多く出会ってきました。バンド,ミュージシャンの自己表現の核心となるサウンドに独自性をつけていくという過程こそ音楽を奏でる重要な意味の一つかもしれません。
I met a lot of music and special sound. That sound is special for musician and band. Because that is self expression. This is big factor for musician .
TRACK MIXING
現在某名曲のカバーを制作中。近日公開予定です。お楽しみに
We will release master pice cover . Coming soon.
HOW TO ENJOY CITYPOP99
アマチュアとしての闘い方
私は大手レーベルやレコード会社に所属している訳でもなくお金をいただいて音楽を制作している訳ではありません。所謂アマチュアでございます。どうしてもプロと比較すると設備,資金,力量等敵わない部分があるのが現状です。しかしアマチュアにはアマチュアなりの作品に対するプライドがあります。自分なりに誠心誠意制作しております。どうか聞いていただきたいそれだけです。
We are not professinal. But we stick to our number quality. So ,plase to listen.
PV MAKING
カバー音源用に製作中です。お楽しみに
RADIO recording
ラジオ,いよいよやります。
RADIO Coming soon
YOUTUBE START
YouTubeに公式チャンネルをオープン,オリジナル音源のpv も公開しました。見てくださいね。
https://www.youtube.com/channel/UCHkUxiV9AKqC9kMoYChAU3Q
Tiktok start & boogie back
Tiktokスタート,今夜はブギーバックのカバー音源もリリース。公式youtube,tiktokで聴けます
リンクはこちらhttps://www.youtube.com/channel/UCHkUxiV9AKqC9kMoYChAU3Q
HOW TO ENJOY CITYPOP100
名曲は色褪せない
昨日のネット上での今夜はブギーバックカバーイベントはご覧になりましたか。我々nestalyも参加しました。リリースから28年を経ても尚このように多くの人に愛されている訳です。名曲には根幹にそのリリース時の流行などに影響されない光るメロディーやコード進行等の特徴を持っているというのは皆さんも想像に難くないでしょう。しかしもう一つ要素として時代の鏡として機能があると私は考えます。流行とは別にその時代の雰囲気を映し出していると時が経つにつれてそのような雰囲気も込みで曲になっていくのです。
Did you enjoy boogie back cover event?We enjoy it. Boogie back was loved a lot of music fun since before 28 years ,it was released.Masterpiece has sophisticated melody,chord,and function of the mirror of the time.
TODAYS CITYPOP 141
山下達郎 For you よりMORNING GLORY
イントロのシンセサイザーのフレーズのこなれ感がなんとも形容し難い良さを持つ一曲です。山下達郎さんの十八番というべきコーラスもふんだんに盛り込まれており飽きません。是非お聞きください。
That numbers synthesizer’s intro is chill and cool.That number include chorus and it is very mellow.
Nestaly radio vol.2
ラジオ企画第二弾,やってます。
Nestaly radio vol.2 start.
HOW TO ENJOY CITYPOP101
ラジオ企画を始めて…
やるぞやるぞと言ってなかなか形にできていなかったラジオ企画nestaly radio で御座いますがなんとか実行することが出来ました。今までは文章で伝えていたことを自分の声で発信するからこそできる紹介の仕方を出来たらなと考えています。
We start nestaly radio at last.We think that we want to reales plan relating radio.
TODAYS CITYPOP 142
水星×今夜はブギーバック nice vocal 池田智子×TENDRE
今cmで話題のマッシュアップです。水星にしろ今夜はブギーバックにしろ本コーナーTODAYS CITYPOPでどちらも紹介しているのでそれぞれの説明は割愛させて頂きます。この二つの曲は元となる曲がそれぞれあり,サンプリングして制作したものをさらにマッシュアップしているという曲の成立背景が興味深い一曲です。サウンド的にはそれぞれの曲の象徴的なフレーズをそれぞれを邪魔しないように組み合わせているのが素晴らしいです。
That number is mashup.Each music which is the parts of mashup was reviewed in this column. That number’s feature is mixing melody which don’t obstruct.
HOW TO ENJOY CITYPOP102
CDの存在意義
サブスクリプションが身近なサービスとして定着して久しい現代,音楽業界ではcd離れを嘆く声が多く聞こえます。確かに総合のcdセールスは総額としては下がっているのでしょうがcdという媒体が滅ぶことに直結するでしょうか。レコードのように一つの音楽の聴き方として生き残る道は閉ざされているのでしょうか。そんなことはないと私は考えます。cdは数値として一般的なサブスクリプションと比較して(ただしハイレゾは除く)高音質です。今ままでのようなイージーリスニングの手段としてはどうしてもサブスクに負けてはしまうにしろ音質にこだわるような層にはニーズがあると考えます。そして曲のミックスやマスタリングは基本的にその楽曲がリリースした時代の主要媒体に最適化するように調整されるものです。つまりcd全盛の時代に作られた音源のほとんどはcdで聞くことを調整されているものでありクリエーター側の狙いや意図が最も顕著に現れるとも言えます。それがまたレコード全盛時代の音源をレコードで聴きたいという理屈と同じでcd全盛時代はcdで聴きたいという考え方になるのではないでしょうか。純粋なクリアで解像度が高いという音質の良さだけでなくその時代の空気感,作り手の思いを届けるツールとして残ると私は考えます。cdの存在意義は必ずある!
Do you think that CD become obsolete and die out? My answer is no. Musician and engineer adjust main stream music media in those days. So, I think, in the CD era, almost music adjust for CD. If you want to listen to music when that made in CD era , it is the best method of listening music is CD.So CD can survive .
HOW TO ENJOY CITYPOP103
音楽のどこまでが思い出の引き金に
以前記憶と音楽の関連性について述べましたが今回は思い出の回想のきっかけに音楽についてです。一見記憶と音楽の関連性があるのなら述べるまでもなく思い出の回想の引き金になるという思考で止まるところを少し進めてみましょう。音楽全体が記憶の引き金になっているのか、それとも一音一音が記憶の引き金になるのか、私は全体だと考えています。曲の一音一音というよりも曲全体の音をひとまとめに聞いて始めて引き金になるのでは。
TODAYS CITYPOP143
kiki vivi lity VIVID より 80denier
R&Bのカラーが全面に押し出された一曲です。裏拍で重厚なリズムと軽快なシンセサイザーが良い塩梅で掛け合い所謂メロウな雰囲気を纏っています。是非お聞きください。
I want to introduce “80denier”which is made by kiki vivi lity. This number resemble to R&B and has mellow and groovy sound.I like that .
HOW TO ENJOY CITYPOP104
音楽と都市カルチャー
音楽は時代の文化と相互的に影響を与えるぐらい深い関係性にあることは以前述べましたが今回は時代の鏡としての文化ではなく、"都市カルチャー"との関係性について考えていきたいと思います。国の首都や県庁所在地のようなその一帯のエリアの中で特に発展している街の文化をここでは都市カルチャーと定義するとします。この"都市カルチャー"にその都市のファッション、音楽、美しいもの洗練されたもの丸く言うとお洒落な物のメインストリームを決めるものです。この決定される対象であり、その決定の基準を音楽はもたらします。勿論citypopにもそのような機能があります。"うわぁ、これお洒落だなーかっこいいー"と自分が思った時、そう思った基準の一つに都市カルチャーは必ず大きな要素として存在するはずです。特にその都市に住んでいたりあこがれていたりしたらなおさらです。
City culture which is main civilization of capital or big city relats people"s view of cool thing.Ingrediant which is parts of city culture is music, fushion, view of beauty.So music is important part of city culture.
HOW TO ENJOY CITYPOP105
RADIO企画を何故やるのか
本プロジェクトの大きな目的の一つとしてcitypopの普及があります。恐らく多くの人がcitypopとは知らずに聞いてるcitypopの楽しさを知ってもらいたい。それだけです。
This project was set up to let people know the fun of citypop.
RADIO VOL.3 MAKING
ラジオ企画進行中,近々vol.3リリースできるよう鋭意製作中。
Radio project comimg soon.
TODAYS CITYPOP144
suchmos THE BAY より GIRL feat 呂布
久々のsuchmosのレビューですね。suchmosでは珍しいラップの入った曲です。グルーブを感じやすくイージーリスニングにも最適です。
This number is made by suchmos.This number include rap. This is groovy and good for easy listening.
HOW TO ENJOY CITYPOP105
音楽とファッション3
音楽とファッションについて書くコラムも今回で3回目で御座います。音楽とファッションの相互作用については何度も取り上げてきましたが,今回は,音楽発のファッションに対する影響です。相互作用ではなく音楽から一方的に与える影響です。音楽には様々なジャンルがあるわけですが,その中にもそれぞれカラーがあるわけです。カッチリしている物もあれば緩いものもあるわけです。そのカラーに合わせてファッションも形を変容していくタイプです。
I write the relation ship of fashion and music three times.This time, I want to say that music effected fashion one sidedly.Music genre effected music style.
TODAYS CITYPOP145
村田和人 夏!夏!夏! より 少年サイダー
今回は村田和人さんの一曲をどうぞ。少年サイダーです。アルバム名に夏とつくぐらいですから軽快なテンポですが音が軽すぎることもなくテンポ感を邪魔しない程度の密度の音を奏でています。また,「サイダー」というこのワードもcitypopという音楽の一連の文脈において捉える時とても重要な意味を持つワードです。大瀧詠一さんが率いていたナイアガラレーベル然り,山下達郎さん然り,三矢サイダーとのタイアップ曲を制作しており,vaper waveやfuture funkの映像表現中にもcitypopのアイコンとして用いられるものがサイダーです。この単語をcitypopで用いるということはこの一連のムーブメントと紐づけるだけでなく,それらの作品群へのリスペクト,後継としての一つの形の提示を行うという意味を持ちます。和歌における引き歌に近いニュアンスと思っていただければ間違い無いです。それだけに何度も聞き返して噛み締めたい一曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP106
音楽による効用
街に出て,店に入ると様々な音楽と出会うことが出来ます。アパレルでもスーパーでもありとあらゆるところで。経営学の領域において顧客に商品を買ってもらいやすくする一つのファクターとして音楽が取られられていることはご存知でしょうか。音質が良くないカラオケ音源のみの音楽をスーパーできたことはありませんか。あれは音楽がチープであることで顧客に商品も手に取りやすい価格帯であると感じさせやすくするという狙いがあります。このように音楽は様々な人間の心理に効用が期待できるものなのです。
Music can effect human emotion.That function usually use in commerce.
TODAYS CITYPOP146
Nulbarich STEP IT
今日は現代のcitypopをセレクト。クラップとドラムをシンセサイザーとベースで埋めるという実にシンプルですが,シンプルであるが故にワンフレーズのカラーが全面に出て響きを楽しみやすい一曲です。
This number is simple. But it didn’t get bored me. That number’s reverberation is great.
HOW TO ENJOY CITYPOP107
音楽の時代性
ファッションにしろ、音楽にしろ流行り廃りがあるのは当たり前ですが、今回はその"当たり前"について考えてみましょう。音楽はその時代の雰囲気つまり時代の特徴を写す鏡のような役割をしていることは前語りました。それ以外の時代性ってなんだろうということですよね。みなさんが知りたいのは。それは普遍性です。流行り廃りにも流されない根幹とも言うべき普遍性を帯びた特徴が見て取れるわけです。どの時代にも必ずあるそこ要素こそ、人間が音楽に求める真の価値なのではないでしょうか。時代にも関係しない何かです。
Music has character which show the mood of era.But any era has common point. This is the most important point which is function that people want in music.
nestaly radio vol.3 recording
ラジオ企画第3回進行中
nestaly radio vol.3 coming soon.
Members meeting
メンバーズミーティングを行いました。
Nestaly radio vol.3 ON AIR
YouTubeにて公開中
TODAYS CITYPOP147
サカナクション アダプト より 月の椀
煌びやかなサウンドと透き通るようなヴォーカル,groovyなリズムセクション,サカナクション節炸裂な一曲です。現代的なアプローチによっているようでしっかりとツボを押さえているようです。まさに守玻璃を体現したような一曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP108
Grooveの好み
度々この曲のリズムがとかgrooveの癖だとかリズムについてかなり多く言及してきたわけですが今回はリズムの好みが存在するということを知っていただきたいです。なんとなく四つ打ちが好
きとかといった漠然としたものではなくて,もっと細分化した上での好みです。リズムの間とかに注目するとさらに詳しい好みがわかるかも。
TODAYS CITYPOP148
サカナクション アダプト フレンドリー
二回連続のサカナクションで御座います。浮遊感のあるサウンド,ミドルテンポのドラム,シンセの奏でるメロディーと個々のパーツの完成度が凄く高く上手く調和しているあたり職人技です。単勝なのに聴き飽きさせない,これほどシンプルで難しいことはありません。そこをやってのけるているあたりも流石です。
HOW TO ENJOY CITYPOP109
歌詞の響き
あまり言及してきませんでしたが歌詞についてのコラムです。歌詞と言っても歌詞の意味ではなく歌詞を歌った時の語感、響きについてです。元々citypopはR&B、soul、funkに端を発するような音楽的な特徴を有しておりラップとまではいかないにしても語感の響きを重要視します。英語と日本語は発音か似ても似つかないのに、英語ベースの音楽にそれを組み込むわけですから日本語を英語風ではありませんがアレンジする必要があるわけです。しかし必ずしもアレンジした方が良いわけではなく日本語が日本語らしい状態で音に乗るのも悪くないのですけどね。
TODAYS CITYPOP 149
サカナクション アダプト キャラバン
印象的な冒頭のサウンドとシンプルなguiterカッティングが秀逸な一曲です。ヴォーカルの伸びと響きにも注目です。
HOW TO ENJOY CITYPOP 110
ジャンルの意味
音楽ジャンルは多岐に渡りそれぞれに特徴がありますが,なぜここまで細分化するのか。答えは簡単,体系化して理解しやすくするためです。
TODAYS CITYPOP 150
Lukcy kilimanjaro fresh
新生活へ突入する人たちへ捧げたいこのナンバー。華やかなシンセサイザーが印象的。
HOW TO ENJOY CITYPOP 111
曲とプレイヤーの技量の関係性
誰もが楽器や歌といった音楽的技量が高ければ高いほど奏でられる曲が良いものになると思いがちですがそう単純なものではありまさん。拙くても、技量がイマイチでも何故かいい曲というものは生まれます。
TODAYS CITYPOP 151
サカナクション アダプト シャンディガフ
ピアノとシンセサイザーのハーモニーが絶妙な一曲。グラスを傾ける音がサンプリングされているのも乙で良い。
Nestaly radio
ラジオまたやります。
Nestaly new project
新企画,構想中。
HOW TO ENJOY CITYPOP112
音楽との関わり方
皆さん日々の中でどのように音楽と関わっていますか?私は生活のピリオドとして関わっています。
TODAYS CITYPOP 152
SIRUP FEEL LIKE より Evergreen
グルーブ感がわかりやすいほど感じられるこの一曲。ヴォーカルチョップを使用したりしてモダンに仕上げていながら基礎はoldays music.,心地良すぎます。
HOW TO ENJOY CITYPOP 113
音楽とカフェカルチャー
文化サロンというものを皆さんはご存知ですか。一つの空間に文化人が集まり様々な影響を与えあう空間のことです。カフェにもそのような機能を内包しているわけです。実際カフェに刺激を受けて制作された楽曲もあり関係は深いのです。
TODAYS CITYPOP 153
LUCKY TAPES ナイトダイバー
今回はラッキーテープスからのセレクトです。響きをひたすらに楽しめる楽曲です。音色の伸びやコードを単純に弾くのか連続した音を連ねるのかその織り交ぜかた必見です。
HOW TO ENJOY CITYPOP 114
音楽のコミュニケーション機能
私達は初対面の人とコミュニケーションを取る時にお互いの共通点を探す傾向にあるかと思います。その共通点として好きな音楽のジャンルを話題にしてみると面白いかもしれません。ただ好きな音楽の表面的なことやミュージシャンに注目するのではなくもっと深く理解できるかもしれません。
TODAYS CITYPOP154
東郷清丸 L&V
今回は一癖あるナンバーをご紹介。揺れるようなヴォーカル,掴みどころのないワウをかましたギター。対して芯がしっかりしたドラムとベースライン。この対比なんとも言えない雰囲気を曲に与えています。まずは一回聴いてみて。
TODAYS CITYPOP155 Written by アメミヤ
大瀧詠一 大瀧詠一より 指切り
アメミヤです。
今日ご紹介する曲は大瀧詠一さんの「大瀧詠一」より、指切りです。
ひとつ注意ですが、大滝詠一ではなく"大瀧"詠一という名義なので、調べる時にお気をつけてください!!
さて、この「指切り」は実は最近聴き始めた曲なのですが、開始5秒で既に大瀧詠一さんが影響を受けた日本古来のお囃子だったり、音頭のようなフレーズが大量に出てきます。
大滝詠一さんといえば
「A LONG VACATION」のさっぱり美しいという、夏らしいイメージが強いと思いますが、このアルバムははっぴいえんどのメンバーとして活躍していた時期と近い事からもわかる通り、大瀧詠一さんのうっとりするような美しい歌声とはまた違った、いぶし銀の力強さが伝わってきます。
この曲は、特別明るくはなく、また暗くもなく、美しさや力強さといった言葉で形容しがたい謎の魅力があります。
多才なキャリアの中でも私が特に最近ハマっている指切りの紹介でした。
例えば、大瀧詠一さんの事が好きな方にはもちろんおすすめしたいですが、もしはっぴいえんどが好きで、その後の活動も触れていきたいという方には、是非1度聴いていただきたいです!!
One room session
ワンルームセッションにて
都内某所の狭い部屋。皆が楽器を持ち込んでセッションをした。私は基本pcで楽曲を制作するが,この方法は人間の息遣いや誤差が介在しずらい。そんな環境で制作しているせいか生の人間の奏でる音と合わせた時生み出される違和感や偶然の産物が次々に出て面白かった。各々のリズムの取り方の癖,場の雰囲気,温度感。様々な要素を混ぜ合わせていい曲を作りたい。これだからやめられない,音楽。
NEW NUMBUR MAKING
一昨日からやってます。少しずつ。
writing lyrics
歌詞書いてます。
HOW TO ENJOY CITYPOP 115
歌詞の語感
小説,和歌,詩のような言葉を用いた芸術分野には語感を重んじる美学があります。音楽もその例外にはなりません。よく文学的などと形容されるバンドがちらほら見受けられるのもいい証拠です。ではその文学的と形容される成分はなんなのか,答えは韻ではないかと思います。韻はリズムを付与させ耳障りをよくし音として美しくする機能があります。その機能に一局集中させた良い例はラップでしょう。このように歌詞の語感は重要なファクターなのです。
HOW TO ENJOY CITYPOP 116
語感が大事か意味が大事か
前回語感美ついて触れましたが歌詞の言語として乗る意味も大切です。悩ましい。
TODAYS CITYPOP156
大橋トリオ STEREO より VENUS
単調で音数が少ないにも関わらず飽きがこない一曲です。ミニマリズムすら感じるほどシンプルですが,耳に残ります。
HOW TO ENJOY CITYPOP 117
音楽による雰囲気づくり
人間は基本的にその場にある空気と言いましょうか,雰囲気を大事にします。その雰囲気を手軽に生成,変更することのできるものは音楽です。落ち着かせるのも焦らせるのも自由自在なわけです。音楽は理屈の上でその雰囲気を人為的にある意味誘導できるのも面白いですよね。
HOW TO ENJOY CITYPOP118
クリエイティブ活動の難しさ
物,コンテンツを制作することをクリエイティブと言うのですが,この活動楽しいばかりではないです。我々nestalyは音楽をコンテンツとして制作しているわけですが作り込めば作り込むほど自分達の拙さ,至らなさを痛感する行為です。目標や志が高ければ高いほど難しく繊細になっていきます。物を作るのは楽しくも難しいものです。
TODAYS CITYPOP 157
Kirinji cherish より Killer tune kills me 【feat.YonYon】
今回はイレギュラーな歌詞にハングルと日本語が混在した一曲。昨今のKpopブームによって身近になった韓国語ですがcitypopにも進出していることもさして驚かないわけですがこの違和感は独特で癖になります。
HOW TO ENJOY CITYPOP119
Citypopに見る都市の理想
皆さんは発展した都市に対してどのようなイメージを持っていますか。洗練されている,流行の最先端,とか様々でしょう。このような都市に対して感じる魅力がそのままcitypopの魅力と共通しているのだと私は考えます。最近流行りのエモいとかchillだとかそのような言葉に内包されるイメージをより的確に言い表すのだとしたらちょうど都市に対して持つイメージと被るのです。それがまさにCitypopに見る都市の理想なのです。
TODAYS CITYPOP 158
くるり ワールズエンド・スーパーノヴァ
Citypopと呼ぶには少々攻めているかもしれませんが今日はこの一曲です。テクノ調でありながらどこかjpop感が良い意味で残る一曲です。
TODAYS CITYPOP 159
BIM THE BEAM より Bonita
ラップですが脱力してリリックを語っている印象で新鮮です。バックトラックもシンプルにして秀逸です。
citypop
創り出そう 街の趣音
エモい,chill,良い雰囲気を表す言葉が氾濫する現代,お洒落な雰囲気を表せるのは言葉だけじゃない。音楽だって表現できる。洗練された都心の雰囲気を感じよう。街の雰囲気を切り取ろう。創り出そう街の趣の音を。
HOW TO ENJOY CITYPOP120
広告とcitypop
広告産業とcitypopは切っても切れない関係にあります。広告した商品がcitypopと合わさることでその時代や80sカルチャーのシンボルになったりと密接な関係にあります。広告がcitypopと共に時代の鏡になっているのです。
TODAYS CITYPOP160
村田和人
この夜の片隅で
エレキギターの泣きのフレーズが秀逸。ヴォーカルの伸びも素晴らしいです。音量を抑えつつ聞かせることが如何に大変かを思うと余計にこの曲の凄さが際立つかと思います。
HOW TO ENJOY CITYPOP121
フレーズにみる曲の設計思想
好きな曲のワンフレーズにだけ集中して聞いてみてください。使われている楽器,コード,リズム様々な情報を得ることができます。その一つ一つからその曲のルーツとなる音楽ジャンルや影響を受けたミュージシャンなどを推測できます。曲の設計思想を見てとれるわけです。
TODAYS CITYPOP 161
松任谷由実 14番目の月
今回もスローナンバーをお届け。ギターのフレーズもシンセの音色もどこか艶やかで大人な雰囲気です。citypopの一つの要素であるお洒落さを担う音色から大人な雰囲気を感じられるのはある意味納得です。
TODAYS CITYPOP 162
ピッチカート・ファイヴ ベリシッマより 日曜日の印象
爽やかなギターサウンドやストリングスと豪快でいながら心地よく聞き流せるようなサウンドです。これを聞いてリラックス!
HOW TO ENJOY CITYPOP 122
Citypopのヴィジュアルアイコン
Citypopはよくレトロリバイバルの文脈で語られることが多いですが,何も音楽だけがcitypopではありません。イラストやジャケット写真などヴィジュアルアイコンに焦点を当てても面白いですよ。
TODAYS CITYPOP 163
Lucky tapes www より profile
冒頭のcuttingが爽やかなのに対してしっとりとしたメロディーが病みつきです。重すぎず,軽すぎずちょうどいい。
HOW TO ENJOY CITYPOP123
歌詞を書くと言うこと
歌詞は音楽に物語性をつけるだけでなく,音を加える,整えると言う役割があります。耳障りを良くするのも歌詞の役割の一つです。
HOW TO ENJOY CITYPOP 124
歌詞が生み出すグルーブ
グルーブについて語る記事もかなりな数になってきましたが,今回もグルーブです。歌詞のテンポ感,語感を整えるだけでリズムそのもののグルーブがより際立ちグルーブが感じやすくなると言うことを今回はお伝えしたいです。ラップを考えるとわかりやすいと思いますが聞いていてリズムを感じるポイントが多ければ多いほどそれは顕著になります。
TODAYS CITYPOP 164
Nulbarich NEW GRAVITY より CHAIN
バックビート全開,煌びやかなサウンド。わかりやすいcitypopサウンドです。一聴した時の説得力が素晴らしいです。是非お聞きください。
HOW TO ENJOY CITYPOP125
音楽の要素の掴み方
私は度々音楽の要素について語ってきましたが今回はその音楽の要素の知り方についてです。音楽を聴く時にイントロやAメロやBメロ,といった一つの部分に注目して楽器一つに絞って聞いてみてください。メロディーやリズムと言った特徴がわかってきます。その部分について類似した音楽を探して聞いてみて下さい。このように音楽を理解するのも楽しいですよ。
TODAYS CITYPOP 165
Lucky Kilimanjaro エモめの夏
季節的には先取りの曲ですが本日はこの曲をセレクト。軽めで色彩豊かなメロディーが夏の爽やかさを綺麗に映し出しています。
HOW TO ENJOY CITYPOP126
Easy listeningとcitypop
聞き流しや力を抜いて聴くcitypopも乙です。気軽に聴くことでその曲の一番好きなところだけが印象に残るので自分の好きな曲のパーツがわかります。
HOW TO ENJOY CITYPOP127
日常音楽
私たちは常日頃,音楽に囲まれながら生きています。スマホ一つで色んな時代の音楽に触れられるわけですがその中でリスナーの趣向も多様化しているように感じます。citypopをメインとして聴く層が出てきたのもその影響なのでは無いでしょうか。
TODAYS CITYPOP167
竹内まりや M より sweetest Music
Funkをルーツとすることがこれでもかと言うぐらい全面に出ている一曲です。全編英語の歌詞ですが英語の発音からくる語感や響きがfunk調の曲をより際立たせています。楽器の使い方や音色もfunk
準拠で日本人離れしています。グルーブを感じたければこれを聞いておけば間違いなしです。
HOW TO ENJOY CITYPOP128
Easy listening 2
音楽が手軽に聴けるようになった昨今,音楽の向き合い方がよく話題に上がるような気がします。easy listening 全盛において腰を据えて音楽に向き合う人たちはどれ程いますでしょうか。簡単に聴ける現代だからこそ,真剣に音楽と向き合う必要性があるのでは無いでしょうか。
TODAYS CITYPOP168
フィッシュマンズ いかれたbaby
音の揺れ方が秀逸で中毒性が高い一曲。音が型から離れているようでいて抑えるとこはしっかり押さえていて聴き心地が良いです。
HOW TO ENJOY CITYPOP129
本プロジェクトの存在意義
当プロジェクトは都会的で洗練された音楽citypopを作り,楽しみ,共有するプロジェクトです。本webサイトはこの共有すると言う部分の大きな役割を担っています。なかなか維持するのも大変ですが頑張って続けたいと考えています。どうか今後もよろしくお願いします。
TODAYS CITYPOP169
SHISHAMO 熱帯夜
秀逸なバッキングが光る一曲です。とにかくフレーズ一つ一つが綺麗です。夜道をこれを聴きながら帰れば最高ですよ。
HOW TO ENJOY CITYPOP130
四季とcitypop
四季が移ろっていく中で季節とcitypopの関係性について考えてみます。
基本citypopは夏との対応が多い印象があります。
TODAYS CITYPOP170
月の裏で会いましょう Yogee New Waves cover original love wwwより
原曲よりローテンポにしてテンポが緩やかで爽快です。 一味違う月の裏で会いましょう,是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP171
雨 長岡亮介 PETROLZ
これから梅雨の時期ですが雨を少し綺麗に見せてくれる一曲です。アコースティックギターでやる場合とエレキギターでやる場合があるようですがどちらもテイストが違って面白いですよ。リズムが遅いながらに滑らかでミュージシャンのテクニックもさることながら純粋に心地よいですよ。
TODAYS CITYPOP172
まともがわからない 坂本慎太郎
ドラマ主題歌にもなったこの曲。リズムの取り方が兎にも角にも独特です。これぞ坂本慎太郎さんイズムとでも言わんんばかりです。爽やかにして独特。是非お聞きください。
TODAYS CITYPOP173
クラブ tofubeats
わかりやすいキックとヴォーカルチョップ,一聴するだけで描こうとしている世界を簡単に理解しやすい曲です。説得力がある曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP131
売れるコンテンツとしてのcitypop
商業と結びついている以上,利益に結びつくことが大切になってきます。ある程度対象とする顧客層等を意識して音楽も作られます。citypopも例外ではありません。しかし面白いことに感性に任せて作った音楽でなくても人に響く芸術として綺麗な曲になります。
HOW TO ENJOY CITYPOP132
Citypopの基準
Citypopという音楽ジャンルには厳密な定義はありません。専門書があるわけでもなく定まっていないものです。そこで今回我々nestalyが定義づけとまではいかないまでも基準を作ろうじゃないかというわけです。
私は大きく三つの特徴を有している音楽のことであると考えます。①制作された時期が1970年後半から1980年代にかけてであること②コードやリズム曲の構造ににR&Bなどの洋楽由来の設計が見えること③7thのコードが用いられていることであるかと考えます。さすがにこれが絶対のルール,一般化した判断基準にするにはお粗末かもしれませんが参考までに…。
TODAYS CITYPOP174
Crusin`Crusin bonobos
間も変わらずマイナーなセレクトですがお付き合い下さい。重めのバックビートにメロウなギターと王道をゆくスタイルですが飽きがこない奥深さがあります。
HOW TO ENJOY CITYPOP133
Citypop的ギターセレクト
各音楽ジャンルに適した音色のギターがあります。リズムを取るのに適した物,メロディーを奏でるのに適したもの,様々です。ミュージシャンがどのような楽器を用いてるか調べるのも面白いですよ。
TODAYS CITYPOP175
Orphans cero
スロービートに語るようなヴォーカル,ギターも歌うような一曲です。コーラスがどこか「はっぴいえんど」を思わせます。シンプルなのに色彩鮮やかな音を楽しめます。
HOW TO ENJOY CITYPOP134
ルーツミュージックの影響
誰しも深く影響を受けた音楽ジャンルがあります。好きなミュージシャンにもあります。自分の音楽的趣味嗜好の根源にあるルーツミュージックを辿るのも面白く数々の発見があるでしょう。
TODAYS CITYPOP176
VIBRATION(feat.Kotetsu Shoichiro)tofubeats REFLECTION
ラップにリードヴォーカルという今夜はブギーバックを思わせる歌い回し,韻と渋谷系とは異なるも根本は同じであることを感じる一曲です。ヴォーカルへのエフェクターのかかり具合に水星のニュアンスも感じます。まさにtofubeatsといったところです。
HOW TO ENJOY CITYPOP135
カバー曲の意義
多くのミュージシャンがカバー曲を出しておりますが,その意義はいかにオリジナルに敬意を払いつつ自分の色を出すかです。自分のカラーを理解しその色を使いこなしている人のカバーは圧巻です。
TODAYS CITYPOP 177
Flashlight iri
小綺麗なシンセサイザー,流れるようなヴォーカル。ヴォコーダーが良いアクセントになっておりシンプルでいて統一感が全面に出ておりまさに洗練のニ文字が似合う一曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP136
音楽ジャンルのミクスチャー
昨今のバンドは複数の音楽ジャンルをバックグラウンドに持ちそれらを混ぜ自分の音楽を作り上げていく傾向にあります。それぞれの色が楽しめて面白いのですがその中でも影響の濃淡がありそれを考えるのも面白いですよ。
TODAYS CITYPOP 178
車のかげでキスを Lucky KiLimanjaro
Citypopのアイコンとも言うべきワードが大量にリリックに盛り込まれた一曲。三ツ矢サイダー,夏,レイバン。どれをとっても意味を感じます。
HOW TO ENJOY CITYPOP137
Citypopの一般への浸透
音楽番組や雑誌,webサイト等でcitypopというワードをよく目にする機会が多くなってきている気がします。本当の意味でコアな音楽ファンだけのものでもなくなる日もそう遠くないです。
TODAYS CITYPOP179
Climax Night Yogee New Waves
ミドルテンポ,歌うようなギターフレーズ,伸びのあるヴォーカル。citypopの基礎を押さえており,シンプルです。それ故に飽きがこないのが素晴らしいです。
TODAYS CITYPOP180
1980s YONA YONA WEEKENDERS
スロービート,嫌味のないレトロミュージックサウンドです。リリックにもYONA YONA WEEKENDERSらしさがあります。
Restart
コロナ療養期間が本日で終了いたしました。本日から記事投稿を再開致します。今後ともよろしくお願いします。
TODAYS CITYPOP 181
Superpower Sirup
ブラックミュージックカラー全開のsirupの一曲です。ビートがわかりやすく歌詞の発音も日本語離れした響きを感じます。
TODAYS CITYPOP182
日曜はベルが鳴る前に EPO
わかりやすい煌びやかなサウンド,歌詞の言葉選び,王道です。ヴォーカルのクリアさも素晴らしいです。
HOW TO ENJOY CITYPOP139
音楽ジャンルの認識と音楽的趣向
好きなミュージシャンは誰?とか最近聞くミュージシャンは誰?とか聞かれることありませんか。こんな時好みの対象としてジャズとかcitypopのようなジャンルを言うか否かでその人の音楽の聞き方がわかります。ジャンルを答える場合,音楽的ジャンルごとに楽曲を捉えており,そうでない場合はミュージシャン個々で捉えていることがわかります。
TODAYS CITYPOP183
rinse in shampoo showmore
ヴォーカルの強弱の力加減が絶妙な一曲。シンセの音も単調なようで独特。シンプルと個性が同居しています。
HOW TO ENJOY CITYPOP140
リリックの意味と音
ブラックミュージックのようなバックビートの音楽ではヴォーカルの発するリリックの音が大切になります。リズムとの整合性や流れに合うかということです。歌詞の意味より音!
TODAYS CITYPOP184
LOVE`S ON FIRE 山下達郎 softly
11年ぶりの我らが巨匠,山下達郎さんの新譜softlyが本日リリースされました。citypopファン必聴のこのアルバムから紹介です。シンセサイザーの軽快な入りが印象的で王道と言いますかわかりやすいと言いますかベタな音像です。普通ここまで王道を行くとわざとらしさが出たりしつこい印象を受けるものですが流石は山下達郎さん,一切そのようなものを感じません。これが緻密な計算によるものなのか,天性によるものなのか気になるところです。上品な王道にしてヤマタツフレーバーが効いている傑作と言っていいでしょう。往年のキャリア初期の名曲に劣らない,最高です。
Members meeting
ミーティングを行いました。
TODAYS CITYPOP185
LEHUA,MY LOVE 山下達郎 softly
山下達郎さんの11年ぶりのアルバムに興奮が隠しきれない訳ですが,今日も今日とてcitypopをご紹介します。今回も最新アルバムのsoftly
からです。山下達郎さんの代名詞であるギターのカッティング,コーラスとツボをしっかり押せておりベースもsoulをしっかり感じられるサウンド構成です。往年のヤマタツサウンドをそのまま堪能してください。
TODAYS CITYPOP186
OPPRESSION BLUES 山下達郎 softly
個人的にはっぴぃえんどのDNAを色濃く感じる一曲です。エレキギターのフレーズがいかにも古典的で主張も強めでまさに主張を通すプロテストソング然といった音像です。
TODAYS CITYPOP SP written by アメミヤ
みなさんこんにちは、アメミヤです。
突然ですが、皆さんにご報告があります。
今まで不定期に少しマニアックな記事を書いていたアメミヤですが、生活環境の変化に伴って正式にネスタリーから脱退することになりました。
今まで見てくださった方への感謝も込めて、今回は少し特別回です!!
今回は、アメミヤが実際に持っているレコードの中から、選りすぐりのシティポップのアルバムを10作品ご紹介します。ただ、すべてのアルバムを解説するととんでもない量になってしまうので、選りすぐりの中からアメミヤが特に好きな1作品を解説したいと思います。
さて、アメミヤのおすすめ作品がこちらです。
・山下達郎さん「ムーングロウ」
・竹内まりやさん「Miss M」
・岡林信康さん「金色のライオン」「誰ぞこの子に愛の手を」
・はちみつぱい「センチメンタル通り」
・鈴木慶一とムーンライダース「火の玉ボーイ」
・東京キッドブラザース「SARAMUMU」
・スペクトラム「スペクトラム」
・RCサクセション「BEAT POPS」
・「来来!キョンシーズ」(サウンドトラック)
この中に気になるアルバムや、知っているアルバムはありましたか?
因みに、岡林信康さんといえばフォークシンガーですが、その中でも松本隆さんが参加しているフォークロックのアルバムなので、これもシティポップということでご了承ください。
また、「来来!キョンシーズ」はTBS系のテレビなので、知っている方はかなり少ないと思いますが、細野晴臣さんや松本隆さん、他にも豪華な方々が参加されており、音楽のクオリティがとても高いアルバムです。是非調べていただきたいところですが、、、今回紹介できるのは1作品という事で、スペクトラムの「スペクトラム」を解説したいと思います。
そもそも皆さんはこのバンドをご存じでしょうか? スペクトラムは、キャンディーズのバックバンドのMMPのメンバーが数多く参加しているブラス・ロックバンドです。Earth, Wind & Fireからの影響に言及する人は多いですが、それと同時にChicagoなどからの影響もあるようです。
この作品は1979年に発表したスペクトラムのファーストアルバムで、いまも根強いファンがいます。
一曲目は冒頭に天気予報が聞こえ、陽気なラッパで心地良い思ったら途端にブラスロック感全開で初めて聴いた時には圧倒されるでしょう。
演奏力がとても高いこのバンドで、終始ガンガンのロックかというとそんなこともなく、「ロリータ」のようなバラード調の曲は聴きやすく、代表曲の「トマト・イッパツ」はこれぞスペクトラムといったボーカル新田一郎の歌声と相性の良いブラスの音が最高にかっこいい曲です。
特にこの「トマトイッパツ」の終盤の演奏は圧巻で、この知る人ぞ知る伝説のバンドが後に大きな影響を与え、金管楽器とのコンビネーションの魅力を日本中に周知させるのも頷けような仕上がりとなっています。
そして、アルバム最後の「1920、アミューズ・カンパニー~スマイル・フォー・ミー~」では、最初の伏線回収なのか、一曲目冒頭に流れた小気味良いジャズのような曲が流れます。本当にかっこいいです。
最初から最後まで大満足の名盤「スペクトラム」でした。
是非、サブスク等で聴いてみていただきたいです。ちなみに、忙しい方もいるかもしれないので、アメミヤのマイセレクトで「ロリータ」「トマトイッパツ」「ロックン・ロール・サーカス」の3曲をお勧めしたいと思います。
さて、また非常に長くなってしまいましたが、今回がアメミヤ最後の記事となります。
この記事やネスタリーの活動を見てくださる方、メンバー、ご紹介させていただいたアーティストの方に感謝したいと思います。
短い期間ですが、ありがとうございました。
HOW TO ENJOY CITYPOP141
Citypopカルチャーの出現
音楽はある程度ムーブメントと呼べるぐらい人気が出ると文化へと昇華していきます。アイコンとも言うべき曲のジャケットがアートになったり,ファッションになったり面白いですよ。
TODAYS CITYPOP187
Summer Dream 村田和人 ひとかけらの夏 より
Citypopを語る上で欠かせない人物の一人である村田和人さんですが,この曲は山下達郎さんからの影響がサウンドにもろに出ています。編曲に山下達郎さんが参加していることを考慮に入れても影響はかなり大きいと言えるでしょう。コーラスの妙をとくとお楽しみあれ。
HOW TO ENJOY CITYPOP142
日本語でグルーブを
Soul,funkやAORの影響が強いcitypopとグルーブは不可分です。そもそも音楽のグルーブを生み出す重要なファクターとして英語があります。日本語と違い英語は子音で終わる単語が多く省略して発音しやすいせいかグルーブが乗りやすい訳です。しかし日本語にはそのような特性がないので様々なミュージシャンが苦心している訳です。歌詞の歌い出しに余韻をつける,日本語の単語を英語の発音によせて歌詞を構成する。様々あり面白いですよ。
TODAYS CITYPOP188
CAN YOU FEEL IT Yogee New Waves BLUEHARLEM より
近年物のcitypopをセレクト。カッティング,爽やかな音像,リズム耳が幸福な3点セットが揃っていながら典型的な音像にとどまらずyogee new waves らしい歌詞の日本語選びによる全体でのバランス
の取り方が絶妙です。
HOW TO ENJOY CITYPOP143
街の趣を映す音,citypop
かれこれ一年以上citypopについてあーでもないこーでもないこうなんだそうじゃないと散々喚いている訳ですが,何故こんなにも語れるのかって今更不思議に思いまして考えてみました。私にとってのcitypopとは街の趣を映す音の結晶とでも申しましょうか都市に住む人々の満たされているようでいないアンニュイな心持ちの表出であると私は考えています。それが小綺麗なマイナーセブンスのコードの形をとって我々に届いているのではないかと。そう,思いたい訳です。
TODAYS CITYPOP189
Midnight Pretenders 亜蘭知子 浮遊空間 より
皆さんはthe weakndのout of time と言う曲をご存知でしょうか。実は今回紹介する曲をサンプリングして制作されたものです。citypopが世界的ブームになっている証拠です。シンセサイザーとギターフレーズがシンプルながらに個性を決定づけています。新しめの世界的ヒットナンバーとの元ネタをお楽しみください。
HOW TO ENJOY CITYPOP144
アンビエントミュージックとしてのcitypop
皆さんは環境音楽をご存知ですか。別名アンビエントミュージックと呼ばれるものですが,環境に溶け込み腰を据えて聴くという音を強制しない音楽のことです。citypopをこの文脈において考えた時,都市の喧騒や人々の流れを表したアンビエントミュージックと言い換えることができるのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP190
金曜日のヴィーナスfeat.堀込泰行 流線形
煌びやかなサウンドを暑い時期に無心に聴くのもなんとも乙ですよ。その,煌びやかなサウンドをこの一曲からお楽しみください。リズムも余裕を感じさせるタイミングで小綺麗です。
HOW TO ENJOY CITYPOP145
citypopな季節
食べ物に旬があるように音楽にも適した季節があります。ことcitypopにおいては夏が旬にあたります。サウンドの煌びやかさ,歌詞の世界観と夏を感じさせるものが多いです。
TODAYS CITYPOP191
POOL (gappy ver.)okamoto emi
リズムといい音の質感といいモダンです。ヴォーカルワークも力みすぎずかといって脱力しているわけでもない不思議な印象です。
HOW TO ENJOY CITYPOP146
音の温度感
よく曲を紹介する場合音に言及するわけですがその音を説明する過程で「温度感」という言葉を用います。乾燥しているような硬いサウンド,湿度が高い湿ったサウンドというような具合に使います。音が熱い,寒いというより気候に用いる時のニュアンスに近いです。好きな音楽を紹介したり言語化していく時により色彩豊かに表現できますよ。
TODAYS CITYPOP192
ベッドタイムキャンディー2号 クボタカイ 明星
バックビートに揺れるメロディーライン。聴き心地を追求した音像の一つの形と言って良いでしょう。グルーブを楽しんでください。
HOW TO ENJOY CITYPOP147
マイク乗りの良い声の倍音
みなさん好みの声のヴォーカリストいますか。もちろんCDやライブ等のマイクをとした声をきいて好みかどうか判断しているわけです。一部のヴォーカリストはマイクに声がのった時真価を発揮する人がいます。彼らの声はマイクを通した時その声に独特の倍音が重なって綺麗に聞こえるのではないでしょうか。もちろんリバーブの残響音とは別ですよ。
TODAYS CITYPOP193
Just Dance feat.kiki vivi lily Deap Sea Diving Club
シンセサイザーのメロディーとギターのシンプルなバッキング,夏に聴いて涼むのにもってこいの爽やかサウンドです。
HOW TO ENJOY CITYPOP148
citypop的ギターサウンド
CitypopはR&Bなどの洋楽からの影響がとても強い分野です。バックビートに合わせたギターカッティングがとてもよく合います。軽快で爽やかなサウンド。これこそcitypop的ギターサウンドです。
TODAYS CITYPOP198
夏の思い出 ケツメイシ
小綺麗なギターカッティングが爽やかでスムーズなラップが涼を感じさせるそんな一曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP149
海外から見るcitypop
ネットを中心に世界的ブームとなっているcitypopですが私は常に本国日本からcitypopをあれこれ見ているわけですが海外からはどのように映っているのでしょうか。音楽的に
考えているとバックボーンにR&Bを持つcitypopなのでR&B本国であるアメリカ以外の国で作られたAORを下敷きにガラパゴス的進化を遂げたユニークな音楽として捉えられているのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP199
Overlap MABUNUA
ドラマーとして名高いmabaunuaさんがヴォーカルを務める一曲。透き通るような声質が病みつきですよ。
HOW TO ENJOY CITYPOP150
Citypopのサウンドクリエイト
Citypopに顕著にみられるサウンドの成分について考えてみましょう。citypopは爽やかなサウンドが特徴的です。煌びやかなシンセサイザーや歯切れの良いギターなどがわかりやすいでしょう。
TODAYS CITYPOP200
ファジーサマー lucky Kilimanjaro
シンセサイザーが中心に構築された音像が特徴的な一曲。歌い方が緩く語りかけるようなスタイルなのも特徴的です。
HOW TO ENJOY CITYPOP151
サウンドの位置を楽しむ
昨今素晴らしいサウンドシステムが沢山出てきてますよね。そこでサウンドがどの位置から出ているのか意識して聴いてみてはいかが?左右上下前後変わるだけでだいぶ変わりますよ。
TODAYS CITYPOP201
Summer Soul cero
暑くてうんざりしがちな夏にこの曲を。ギターのしっとりとした湿度のあるリフとキーボードの安定感抜群のメロディー。夜風に当たりながらでもどうぞ。
HOW TO ENJOY CITYPOP152
citypopを着こなす
Citypopがアートやカルチャーになっていることは以前も言いましたがアパレルにも進出するほどの盛り上がりを見せています。意外とすぐ近くにcitypopはあるのです。
TODAYS CITYPOP202
DRIP DRY nulbarich
シンプルなシンセのフレーズからnulbarich特有の広がりのサウンドへの流れ流ような変化。流石です。
HOW TO ENJOY CITYPOP153
Citypopとリバーブ
爽やかで透明感あるcitypopサウンドを構成要素である残響音。リバーブ。深くかけすぎずかといって浅くない心地の良い残響音こそcitypopのリバーブです。
TODAYS CITYPOP203
SISSOU yogee new waves
冒頭のカッティングギターの切れ味と音の爽やかな抜けが素晴らしい一曲です。ハイテンポでいて爽やかさを維持するのは至難の業ですが難なくやってのけているのも注目すべき点でしょう。
HOW TO ENJOY CITYPOP154
Citypopと都会への憧憬
Citypopに私は「洗練された」とか「都会的な」と言う形容詞を用いてこの音楽ジャンルの魅力を伝えてさせて頂いております。そこで,ふとこれらの言葉が使える根拠はなんだろうと考えたとき一つの要素にたどり着きました。それは都会への憧憬です。これは田舎にいる若者が抱きがちな都会への憧れとは性質が異なる物です。都会への憧憬は都心に住む人も抱くものです。これは皆が想像する現実と乖離した都会での理想的な暮らしやそれを許容する環境,文化の総体です。この総体をなんとなく我々はエモいとかお洒落とかそのような言葉で無意識的に表し認識しています。それを音楽に投影したものが今我々が想像するcitypop像なのです。
TODAYS CITYPOP204
LA・LA・LA LOVE SONG 久保田利伸
この曲自体が既に有名なので存在自体は知っているとは思いますがこれもcitypopに分類して良いかと。R&Bがかなり色濃く煌びやかなサウンドを程よく配置してますしつぼを必要十分に抑えています。
HOW TO ENJOY CITYPOP155
Citypopの爽やかさの源
Citypopのサウンドはどこか爽やかで涼しげなものが多いです。多くは軽快なリズムで奏でられるコーラスとリバーブエフェクター効いたギターやシンセサイザーによるところが大きいです。
TODAYS CITYPOP205
Plastic love Friday night plans
グルーブ感抜群、カバーのある種の完成形と言っても良いのではないでしょうか。
HOW TO ENJOY CITYPOP156
Citypopと向き合うリスニング
今様々な媒体で簡単に音楽を聴くことができます。そのせいかながら聴きのような片手間で音楽を聴く人が増えた気がします。そこであえて音楽に集中して聞いてみる時間を設けてみませんか。音楽だけにあえて集中
することで全体の構図や楽器の響きといった良さに気づけるかもしれません。
TODAYS CITYPOP206
90’s TOKYO BOYS OKAMOTO’S
一聴すると王道ロックバンドサウンドですがラップパートや歌詞に東京が深く根付いているあたり,rockよりの渋谷系citypopサウンドと記することもできそうな一曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP158
citypopの担い手達
Citypopは言わずもがな音楽の1ジャンルではありますがファッションや広告文化と深い繋がりがあるカルチャームーブメントの総称でもあります。後者の語義に従うのなら,ファッションや広告文化の作り手達も紛れもないcitypopの当事者と言えます。
TODAYS CITYPOP207
Every Night 竹内まりや Miss M より
湿ったサウンドにスロービート,バックコーラスと作詞作曲に山下達郎さんが参加していることを意識せざるを得ないほどアイコニックなサウンド構築です。全編英語の歌詞であるところにもR&Bを徹底する意志を感じます。
BAND CAMP START
音楽配信及び販売サイトBANDCAMPにて我々の音源を販売開始します。是非。
HOW TO ENJOY CITYPOP159
音楽を聴く”時間”
現代,音楽を簡単に聴くことができるようになりました。その反面ながら聞きされることが増えているのではないでしょうか。朝コーヒー片手にとか寝る前の落ち着いた時間とか聴く時間を意識的に作ってみてはどうでしょうか。
TODAYS CITYPOP208
REFLECTION feat.中村佳穂 tofubeats REFLECTION より
モダンテクノミュージックのツボを押せた上でそこまで大きな変化のつけない楽曲展開。トラックメイカーとしてのtofubeatsらしさが出ていて安心して聴くことができます。
HOW TO ENJOY CITYPOP160
音を解さなくても良いじゃない
音楽を解説する本,コンテンツが世の中に溢れています。(かくいう,本コンテンツも漏れなくその中の一部ですが)勿論それらのコンテンツ及び音楽の楽しみ方は物凄く楽しい物です。ただ,音楽とはそもそも理解する対象なのでしょうか。答えはyesでありnoです。難解な音楽も存在する以上,難解な本を読んで解する,つまり読解を行うように音を聴いて解する,ここでは理解すると表現しますがそのような音楽へのアプローチを否定されるものではありません。(否定してしまったら本プロジェクトもなんであるのか怪しくなりますし)ですがここで一旦難しいことを抜きにしてただ心地よい,ただ ノれる,だから好きと言うような直感的アプローチがいいものであることを再確認しておきたい訳です。直感で聞いてもいいじゃない。
TODAYS CITYPOP209
夢の中で CORNELIUS Mellow Waves
今年のフジロックで復活したCORNELIUSですが楽曲はさすがの一言に尽きます。シンセサイザーの揺れるメロディーとドラムとヴォーカル。何度も言っていますがシンプルな曲ほど難しいものはありません。透き通るサウンドを粛々と紡いでいるような印象の曲です。
HOW TO ENJOY CITYPOP161
生音と電子音の共存
昨今の音楽は生楽器から出てくる生音と打ち込みなどの電子音が当然のこととして混在した楽曲が存在します。しかし,この混ぜる割合というのがなかなかに難しい物です。電子音主体だと無機質に,生音中心だと奏者の息遣いが伝わりやすい。それぞれの長所を消さずに共存できるラインに正解はありません。故にセンスが問われる訳です。
TODAYS CITYPOP210
考え中 YONA YONA WEEKENDERS
YONA YONA WEEKENDERS の十八番,シンプルなギターフレーズの繰り返しに伸びやかにしてコシのあるヴォーカル。堪能してください。
HOW TO ENJOY CITYPOP 161
音楽の一般化
DTM(デスクトップミュージック:パソコンで作る打ち込み音楽)の登場で音楽を作るという行為は劇的に変わりました。以前は高い音楽教育とそれを良しとする裕福さを持つ人々だけができたのが今ではスマホやパソコン一台で簡単に作れます。その結果音楽の数は劇的に増えミュージシャンも増え音楽でお金を稼ぐことが難しくなりました。この一連の音楽の一般化は果たして良いのでしょうか悪いのでしょうか。私はまだ明確な答えを持ち合わせていませんが一度問題提起という意味で書かせてもらいました。
TODAYS CITYPOP211
ウイスキーが,お好きでしょ various artists
大手飲料メーカーサントリーのcmソングで様々なアーティストに歌われていますが,ただのcmソングとしては片付けられないほど良い曲です。グルーブやジャズのテイストが色濃く聞けば聴くほどその深みにハマっていくような作品です。
HOW TO ENJOY CITYPOP162
音楽と酒
ライブハウスの中にはお酒を飲みながら楽しむタイプのものがあります。酒と音楽は不可分な部分があるのかと思います。気楽に音にただ身を任せるだけなのに楽しい。シンプルなのに飽きがこない。素晴らしい組み合わせです。
HOW TO ENJOY CITYPOP164
citypop的東京観
Citypopは正確に英語表記するとCity Popにとなり,都市音楽と訳せます。都市の景観や雰囲気,空気感等のとしを構成する要素を音楽的に出力したものです。ですがその都市の中でとりわけ大きな力を持つというのかモデルとなっているのは東京です。際限のない看板や広告,ネオン,ビルから漏れる光,喧騒様々な東京を構成するものを音に変換したものと解釈できるのではないでしょうか。
TODAYS CITYPOP212
Tokyo feat.鈴木真海子,skaai yonawo
スロービートにグルーブを強調させるアクセントのvocal。シンプルで歌うようなバックトラックも秀逸です。
HOW TO ENJOY CITYPOP165
街のノイズ
街中にはありとあらゆる音が溢れています。その音を一口にノイズとするのは勿体無い気がします。意図的に音楽にフックとして入れたりアクセントとして使われたりと中には独特の魅力をもった音と見做されているからこそ,そのような使われ方を